左は軸足?

2019年04月04日

  西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【軸足】
 
 
 先日テレビの健康番組で、「左足が軸足。それはお母さんのおなかの中にいる時の姿勢で決まる」というようなことを言っていました。 

 この左脚軸足理論は昔から言われているもので、「脚の裏は語る」(平沢潤一郎著 筑摩書房刊)では、要約すると『左脚は絶えず全身を安定させるための支持役だから左脚は強くて足も大きい。右脚はスピードをコントロールしたり攻撃したりの運動性の役割がある。歩く時も右膝は左膝より高く上がり、着地時間は左脚の方が右脚より長い」と言われていますが、私はこれには疑問を感じます。
軸足 整体 西荻窪
 ↑このように左脚で踏み込む、その左脚が軸足でコントロールするのが右脚というわけですが・・・・。

 まず、左右脚の長さの差に関しては礒谷公良先生が昭和57年にまとめた本には先生の患者様1000人中、左脚が長い人の割合は77.2%、右脚が長い人は22.8%と統計を取られています。
  
 しかし私が礒谷療法中野本部で働いていたころ先輩方も「公良先生の時代より最近は右脚が長い人が増えている」と言われていましたが、私も同様に感じており感覚的には脚長差に左右脚の割合の差をあまり感じません。
 
 これに関しましては、統計などを取ったたわけではないのであくまでも臨床経験からの推測ではありますが、私は『体を使う仕事が減ったため』ではないかと考えています。

 と言いますのは、まず基本的に右利きの人が圧倒的に多い、という事が前提になります。

 そして、例えばのこぎりを引く場合、右利きの人だと左脚を前に出して切る木を踏みつけて押さえ、右手を手前にしてのこぎりを引きますがこの時は右脚に重心が多くかかります。

 こうした仕事を多く行うと右脚に重心がかかるという事は右脚に骨盤が乗り股関節が内に入るために脚は短くなります。

 このように手の右利きで体を使う動作の多くは右脚に重心がかかりやすいのですが、現代においてはそうした体を使う仕事自体が減ってきているために体において左右差が起こりにくくなっているのではないかと思うのです。

 ですから、こうした体を使う仕事以上に時間をかける、スポーツや趣味などにより体にクセが付くことが多いのではないかと思うのです。

 そして、一度左右差が体に癖つくと重力の影響により常に、短い脚に常に体重がかかりやすくなります。

 つまり『水は低きに流れる』という物理法則が体にも働くわけです。

 
 したがって、軸足とは体重がかかる脚=短い脚となるために、左脚に体重がかかっている人の割合が高いという話は臨床的にあり得ないと思うのです。 

 また、足の大きさに関して言えば長い脚は体重が総体的に外側にかかりますから足が長くなり、甲高になり、短い脚は体重が総体的に内にかかる為に親趾側に体重がかかるために扁平、幅広の形になります。
 
 そして歩行時に膝が高く上がるのは骨盤が前方に転移している側の脚になりますから短い脚が長い脚より膝が高く上がるのが基本となり、長い脚は大股になりますから着地時間も長くなります。

 結論としましては、軸足はどちらの脚のこともあり左右脚において、その割合の差はそれほど顕著ではない。 

 スポーツでは軸足が安定するという事が非常に大切になりますが、生活者としては極端な言い方をすれば両脚均等に軸足にするつもりで筋肉のバランスを整える事が健康に過ごすことになる、という事です。

          軸脚・利き脚による体の歪みも礒谷式力学療法×CS60の整体院  杉並区・西荻窪  鴨下療法所
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姿勢矯正 西荻窪 整体 CS60

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