本当にストレートネック?

2019年04月06日

 韓国の保健福祉省管轄の国民健康保険公団の発表では頸椎椎間板ヘルニアの患者数が年平均8%増加していて2010~11年では12%も増加しているそうです。韓国はスマホ普及率世界2位ですから、この結果は20歳代の若年層に著しかったことからもスマホの影響が大きいと結論しているようです。日本でも女子高生の1日のスマホ利用時間が平均で7時間と聞いて驚きましたが、首に負担がかかっていますね。
 
 当所にも、お仕事で1日デスクでPCに向かっている方には、肩こり、首こり、頭痛、眼精疲労が主訴の方が多くいらっしゃいます。その中には整形外科でストレートネックだから仕方がないと言われた方もいらっしゃいました。(>_<)しかし時々、ストレートネックと言われたり、思い込んでいる方の中には、過前湾の方もいらっしゃいます。  このまったく正反対の状態がストレートネックと診断されるのは、あお向けの状態で体を診ない、背骨全体で診ない、という2つの間違いにより起こるのだと思います。    どちらの状態もスマホやPCを覗き込むように顔が前に突っ込んでいますので、その時には判別がつきづらいと思いますが、硬い床にあおむけに寝た時に、あごが高く上がる状態が過前湾で、首の下には大きな空間が出来ます。ストレートネックの方は顎とおでこの高さに差が無く首の下に空間が無い状態になります。  そしてこの首の状態、どちらも姿勢の悪化が原因である事は同じなのです。  そうした姿勢の悪化の起点になるのが脚の筋肉の状態です。あぐらをかく、骨盤を後ろに寝かせてイスに腰掛ける、立っている時に骨盤以上に左右に脚を広げる、歩く時に足先が開いている、こうした動作が脚の筋肉のバランスを崩し、その筋肉の緊張が骨盤を後ろに引っ張る事により背骨の湾曲が消失したり、猫背になり背中が丸まる代償で首の湾曲が大きくなったりしてしまうのです。  したがって、ストレートネックや頸椎ヘルニア、頸椎過前湾を治すためには骨盤の状態から治していかなければ、総て一過的な結果しか得られないのです。今までのクセがついてしまった脚の筋肉を股関節を使った矯正で整え、椅子の座り方、スマホの持ち方、PCの見かたを正し、筋肉を緩める体操、鍛える体操をバランスよく行い、寝具などにも注意を払う事により完治を目指しましょう。        ストレートネック、頭痛の方が通う鴨下療法所~杉並・西荻窪駅から徒歩3分            

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