握力の減退と死亡リスクの関係とは?

2024年12月27日

  西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【握力】

 先日、久しぶりに会った叔母と話していたら「最近握力の検査したら全然弱くなったたら認知症の検査を勧められちゃったわ。検査は満点で認知症は大丈夫だったけど…」と聞いたので、改めて脳の働きと握力の関係性は分かりやすいなと、思いました。

 そして、本日NOTEで拝読している方の記事で握力と死亡リスクの関係性の記事を読み、改めてこの内容を書こうと思いました。

 死亡リスクに関しましては英国グラスゴー大学を紹介している記事が見つかりました。
 Care Netさんの『握力が5kg低いと全死亡リスクが2割高い』という記事ですので、ご興味がある方は是非見てみてください。

 しかし、こうした論文などを見ても『握力減退がなぜ死亡リスクを高めているのか?」というその理由に関しては、はっきりとした回答が見当たりませんでした。

 認知機能の低下と握力の関係にしても同様で、なぜ?そうなるのかの説明はただ筋力の低下が・・となっていることが多いようです。

 しかし、大事なのは筋力を強くすることなのでしょうか?

 確かに、筋肉は弱いより強いに越したことはありませんが・・・。

 まず筋肉が強いという事は体温が高くなり、それにより代謝が上がりますから、それだけ考えても筋肉は強い方が良いと言えます。

 また、筋肉がしっかりしているという事はQOLが高いことも容易に想像できます。

 お買い物に行く、旅行に行くなど活動的であれば肉体的だけではなくメンタルも良い状態がキープできることでしょう。

 握力低下と死亡リスクは関係があるのは事実なのですが・・・・。

 しかし、ただ筋肉が強ければいいというものではないのもではないと思います。

 現実には、筋肉隆々のスポーツマンでも早世される方はいらっしゃいますし、筋肉が全然ない細身の方で元気で長生きの方もいらっしゃいます。

 もちろん、寿命は筋肉だけでは語れない色々なよ要因が絡みますから極論は避けますが、私は姿勢を扱う専門家として確実に言えるを書きたいと思います。

 さて、この握力減退に関しては、私は以前にも記事を書いていますが、礒谷式力学療法の礒谷公良先生によれば、猫背から起こる前肩により腕のねじれにより腕を曲げる屈筋群が引っ張られて緊張を起こしていることにより握力はどんどん弱くなっていくと70年以上前に言われています。

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 ↑緑のまるで囲った部分には、長い脚の反対側には、腱鞘炎、握力減退、弾発指(だんぱつし・ばね指のことです)、ひょうそ、しもやけ、血行不良と書いてあります。しもやけ、あかぎれ、冬になると手が赤くなるなどもすべて血行不良により起こるのです。

 では、なぜこうしたことが起こるのか?

 まず前肩になるという事は肩を前に引っ張る緊張があるはずです。

 それは、股関節の開きすぎにより骨盤が後傾することに端を発しています。

 骨盤が後傾すると腰椎が後弯しますが、さらに骨盤が後傾することにより重心が後方に偏るために背中の丸まり分の重さと釣り合いが取れるように肩や頭部が前に出てくるのがいわゆる猫背の正体です。

 ですから、前肩を作る筋肉は体幹の前面にある筋肉となります。

 そして、その前肩の状態が腕にもねじれを生じさせることにより、腕の外側の筋肉が縮まり、腕の内側にある屈筋群は引っ張られることにより拘縮するのです。

 筋肉は縮まる時に働くのですから、すでに半分縮んでいれば50%の力しか出ないのは当たり前なのです。
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 ↑親指の付け根である母指球が、この様に膨らんでいます。この母指球こそ拇指屈筋の緊張のあらわれです。
 

 そして、この屈筋群の拘縮が握力を発生させる筋肉ですから、前肩が進み腕がねじれるほど握力は減退します。

 さー!ここがポイントです!

 前肩が生じたという事は今までの説明の通り猫背からスタートしていますから握力が低下しているという事は猫背が進んだ、という事。

 猫背が進んでいるという事は背中が硬くなっているという事ですから、当然脊柱から出ている自律神経の圧迫が起こっているために、これが各臓器の働きを阻害することにより健康を害してしまうのです。

 また、前肩を作る胸の前側の筋肉は呼吸筋でもありますから、前肩の人は呼吸も不完全なものになりますから体に老廃物が溜まりやすい、と言えるのです。

 さらに言えば、猫背になるという事は腰痛、膝痛、股関節痛等の原因ですから、当然整形外科領域にもトラブルを抱える確率が上がっています。
 そうしたトラブルの多くは関節の痛みなどで現れますから、QOLが下がっている事も想像できます。

 ですから結論です。

 『握力減退=死亡リスクの高まり』はつまり『握力減退=姿勢の悪化=死亡リスクの高まり』と考えると、今やるべきことが歴然としてきますよね。

 椅子に座る時、楽だからという理由で背中を丸めている事こそ修正するべきポイントなんです。

      握力が減退することを防げる姿勢矯正の礒谷式力学療法×CS60の整体院  杉並区・西荻窪  鴨下療法所
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