整体後どのようによい状態をキープするのか?・・・日常生活のアドバイス

2021年07月12日

 前回の投稿の「三位一体…」の続きです。

 体の歪みを緩めて、良い癖付けして、固めたら、それを持続させなくては体は根本から変わってくれません。

 私も以前、太極拳の先生の素晴らしい鍼灸治療を受けた後に、欲張って高尾山で滝行と登拝行をしてしまったら、まったく治療の効果がなくなるのを感じたことが有りますが、これなどはせっかく緩めてもらいバランスを回復した筋肉が、でたらめな動作で元に戻ってしまったのです。

 そこで、日常生活の中で体をゆがめてしまっている動作をすべて注意して行っていただくわけです。

 とは言え、仕事中などどうしてもルールを守り切れないこともあります。そうしたときは、「今日は仕事中ルール守れなかったから家で少し体操頑張ろう」という風にフォローをすればいいのです。

 体の歪みを治すには、体の歪みを治す正しい動作をプラスとすると、体を歪めてしまうマイナスの動作の総計でプラスが多くなれば健康になるし、マイナスが多ければ…・、というだけの話なのです。

 さー、それでは行きましょう!

 ここでは、左脚が長い人で説明しますので、右足が長い人はこれの反対にしてください。

 ちなみに、左脚が長い人の特徴は

 泌尿器、消化器、生殖器系統にトラブルが起こりやすい

 上半身では右側にトラブルが起こりやすい、右目の視力が弱い、右肩が凝る、右の首筋が痛い、右手の腱鞘炎などです。

 (反対に右脚が長ければ、呼吸器、循環器系等にトラブルが起こります)
礒谷式力学療法 杉並整体院 西荻窪整体

 左脚が長いと直立時に左骨盤が高くなるために、自然に右重心になってしまいます。ですから、これを左重心に変えることが基本になりますが、さらに脚が長くなるのは股関節を開くからなので、優先順位としては長い脚を開かないことが重要です。

 では、具体的に私がアドバイスする動作は・・・

 立つときは左脚に体重をかけましょう。

 歩きだしは右脚から出しましょう。

 靴、靴下をはくときは右から履きましょう。

 階段の上り下りは右から行いましょう。

 回転するときは左回りにしましょう。したがって右折禁止。

 掃除機をかけるなど上半身が前傾するときは左脚が前で、左手を前に持ち左回りで行いましょう。調理をする、テーブルで作業するなどの時は常に左脚に体重がかかるように脚の出し方を決めてください。

 洋服の袖、リュックを担ぐ時は右腕から。

 道路に傾斜があるときは左脚を高い方で歩きましょう。

 草むしりの時などは左脚を後ろに引き左前方で作業を行いましょう。

 食べ物を嚙む時は右で噛みましょう。

 一事が万事で、このように日常生活の動作を修正するのです。

 え~めんどくさ。という声が聞こえてきそうですが、考えてみてください。

 左脚が長ければ、毎日、毎回、この注意の反対のことを繰り返して生活しているんですよ。

 それを、何十年繰り返していたら、それは体もゆがむのが想像できませんか?

 しかし、習慣というのはすごいもので、はじめは面倒臭いと思っていたこともしばらく続ければ、当たり前に体が覚えてくれるものです。

 こうした動作をしっかり守ることにより、体は根本的に生まれ変わるのです。

 磯谷療法の創始者の公良先生も、症状が改善する人の特徴として、困っている人、遠方の人、素直な人と言われていたそうですが、やはりこうした面倒くさいと思ったことでも困って他に方法がないと思えば取り組む方が多いのです。また、遠方の方も東京に宿泊されて矯正を受けられる方は並々なららぬ覚悟が有るので一生懸命に取り組まれます。そして素直な方は、ま、そう言うなら取りあえずやってみるか、という具合です。

 現在健康上でそれほど困っていないのなら、はじめから完璧に行わなくても、今まで全く意識していなかった時よりは一つでも二つでも行えることを行うだけでも体の状態は変化しますよ。

 日常生活動作まで指導するのが当たり前な磯谷式力学療法ベースの整体院 杉並区 西荻窪 鴨下療法所

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