体のセンシティビティーを上げるには?

2021年07月29日

安保徹教授  
 以前、安保徹先生が「パーキンソン病では体が震えるけど、人間は寒い時にも震えますよね。それは

震えることで体の血流を良くして体を温かくしたいという人間に備わった自然な反応なのに、薬でそれを抑えてしまう」と本に書かれていましたが、私も人間には自分の体で自分を癒せる力があると考えていますし、そのために体は色々なサインで私たちに教えてくれているのだと考えています。

 私も自身の臨床経験で、脊椎損傷の方の痙性なども体が求めているのではないかと考えています。

 私の行っている磯谷式力学療法の創始者の磯谷公良先生は「人間の体は万能薬の製造工場である」と言われています。

 したがって、本来的には私たちはそれだけの素晴らしい機能を持っているのだから、体の求めるものを与えれば良いのです。

 例えば、風邪をひいて熱があるなら、体の免疫機能が働くために熱を上げているのだから、熱を上げる助けをしてあげれば体は助かるわけです。(脳にダメージが出るほどの高熱は別ですが・・・・)そして、酵素を免疫のほうに使いたいので、あまり消化吸収に酵素を使いたくないので食欲が無くなるのが本来の状態だと思いますが、体はメッセージとして私たちに「食べなくていいよ」とか「熱は下げないでね」と送ってくれているのですが、そのサインをキャッチするのが難しくはなっていませんか?

  野生の動物は病気になると食事もせず、ひたすら寝て回復を待つと聞きますが、それが自然のことなのでしょう。

 その自然な体からのサインが出てこない、サインがキャッチ出来ない、それらにはいろいろな原因があるとは思いますが、最も影響があるのが『体の歪みによる神経の圧迫』ではないかと思います。

 例えば私の失敗例では「今日は体を使ったから、体がエネルギーを欲しがっているから横浜ラーメンとチャーシュー丼でがっつり行こう!」と食べたら、その夜に肝臓のあたりが張ってしまい、すごく痛んだことがあります。

 体が疲れて内臓も疲れているのだから、何か消化の良いものを少し食べるか、食べないかして休めばいいものを、このころはサッカーを夢中でやっていたので体が歪んでいたのだと思いますが、正しいサインではなく欲望のサインを間違えてしまった失敗体験です。

 反対に、体が正しいサインを出せる、そして受け取れる状態を体の感受性が高い状態と言うのでしょう。

 英語で言うとセンシティビティー、これを高めるためにも、体の左右差を無くして良い姿勢を手に入れて神経の伝達を高める必要性があるのではないかと思います。

なぜならば、人間の体がきちんと働くためには血の働きが無ければ栄養も酸素もいきわたりませんから、いかに血流が良いかという事が大問題なのです。

 そして、その血管を圧迫するのが筋肉の緊張、筋肉の緊張を作るのが体のバランスの悪さ(重力下で体が点灯しないように常に体は自然に平衡を保っ就てくれているのですが、これにより歪みは生じます)、またさらに筋肉の緊張は神経も圧迫し内臓器官の働きも阻害するのです。

 したがって、すべての血管系、内臓系、神経系統がすべからく円滑に働くためには体のゆがみを取り除くことが必要になるので、それらを感知する体のセンシティビティーも全く同様なのです。

 さー、今日から体のセンシティビティーを上げるために、まずは椅子にきちんと座り、姿勢を正しくする習慣を作りましょう!

 脚を組むのをやめる、頬杖を突くのをやめる、スマホを下で見ない、まずは気が付いたところからでも始めてみましょう。

 体の歪みを根本から取り除くことができる磯谷式力学療法ベースの整体院 杉並区・西荻窪  鴨下療法所

 
 

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