体の歪みはどこから始まるのでしょうか?

2019年10月28日

 最近は筋膜の研究なども進み、科学的にも身体を部分ではなく全体でとらえる傾向が少しづつ出てきました。
 しかし、まだまだ身体を統合してみるという事に関しては研究しなければいけないことがたくさんあると思います。

 例えば、体の歪みはどこから始まるのかという問題です。

 これに関しては多数の健康関係の書籍群を見れば明らかですが、それこそ百花繚乱。
 ある人は、健康になるためには「首を整えればいい」、別の人は「ふくらはぎを柔らかくしなさい」、「骨盤を整えれば・・」,「背骨を整えれば」、「体幹を鍛えれば・・・」「副交感神経を・・」様々です。

 これでは、研究家ではない一般の患者さんはどれが正しいのか迷ってしまいますよね。

 私が実践、研究している礒谷公良先生の療法は『股関節がすべての歪みの原因である』と言われています。

 その臨床に即した観察と洞察は、一点の曇りもなく理論的に整合しています。

 それらを簡単に説明するのに植木を整える事に例えると分かり易いのではないでしょうか?
 「大きな木を植木屋さんが整えるのに、まずどうするか?樹形を整えるのに太い枝から切りませんか?太い枝を切り、高さを整え、樹形を見ながらだんだんと細い枝に切り進んでいくのではないでしょうか?」

 人間の身体はもう少し複雑ですが、一番大きい骨=骨盤、一番長い骨=大腿骨、その合わさるところで一番大きい関節=股関節、それを取り巻く一番強い筋肉=大腿四頭筋。

 股関節が太い枝にあたるのです。

 股関節は全動関節と言い、すべての方向に動く関節で大腿骨と骨盤を繋いでいるのですが、生活習慣で筋肉のバランスが崩れるのです。
 
 脚を組んで座る、横座りをする、足先を開いて歩く、がに股で歩く、踵が片ベリしている靴を履いている、どれも股関節周りの筋肉にアンバランスを生じさせます。
 そして、アンバランスな筋肉は先ほども書いたように、脚と骨盤を繋いでいるので骨盤を引っ張り歪ませます。すると当然その上に載っている背骨、肩甲骨、頭がい骨すべてに影響が出てしまうのです。

 体幹を鍛えるのもいいですが、体幹が乗っているベースが歪んでいるのにその上だけを鍛える事は曲がった土台の上に素敵な家を建てようとしているようなものです。
 交感神経も副交感神経もバランスよく働いてもらわなければ困ります。ふくらはぎが張っているのはなぜでしょう?
 
 おおもとである根本を整えれば、細かい枝葉の問題は全て自然に解決します。それが自然治癒力と言うものなのです。

             自然治癒力を最大限引き出すことが出来る礒谷療法ベースの整体院  杉並・西荻窪   鴨下療法所
  

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