早稲田大学での共同研究により「股関節矯正が猫背を治すこと」を証明しました

2019年02月09日

  西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【股関節矯正】
 
 以前もお知らせしましたように、私も参加しました早稲田大学人間科学部で行った共同研究は2014年7月イタリアのローマで開催された国際学会International Society of Electrophysiology and Kinesiologyにて発表され、2017年7月には国際学術誌 Clinical Spine Surgeryに発表されています。
 
 先日、この早稲田大学での本研究に携わっていた研究員の方に論文の要旨を頂きました。 

 論文自体は版権の関係で当ブログに掲載することが出来ませんが、この要旨でその内容を客観的にお伝えできると思いますので是非お読みください。
 
趣旨書 
【目的】礒谷式力学療法では、矯正による骨盤の前傾が成年男子の腰椎前彎の彎曲を調節できるかを科学的手法により検証することを目的とした。
【方法】18名の健常な成年男子を実験群9名と対照群9名に分類した。実験群は礒谷式力学療法施術師より施術を受け、対照群は実験者の指導により過去の文献に発表された手法に基づいてハムストリングスのストレッチを行った。
 介入前後に同じ実験者がスパイナルマウスを用いて胸椎後彎曲及び腰椎前彎曲の角度を測定した。 

【結果】介入後、実験群の胸椎後彎曲の角度には変化が見られなかったが、腰椎前彎曲の角度が優位に21°から25°へ増加した。
 しかしながら、対照群では胸椎後彎曲及び腰椎前彎曲の角度に有意な変化は認められなかった。 

【結論】本研究は礒谷式力学療法の治療効果に関する科学的証拠を発見し、礒谷式力学療法は腰椎前彎の彎曲を調節するのに効果的であり、特に腰痛の改善、運動機能向上に繋がることが示唆された。

 私の行った股関節の外転筋群を緩め正しい股関節角度にする股関節矯正により腰椎の後湾つまり猫背が治る事を科学的に証明できたのです。 

 また、合わせて一般によく言われている「骨盤の後傾を作るのはハムストリングスである」という事実は確認できなかったのです。

 これはなぜかと言いますと、骨盤を後方に引っ張るのはデンブの大きい筋肉につながる太ももの外側の筋肉群、股関節の外転筋群だからであると、この実験でも証明されたわけですが、その主たる原因は外転筋群と拮抗関係にある内転筋群が弱いことが原因になります。

 それに対して、ハムストリングスはももの裏側の筋肉で、その働きは脚を伸ばす、膝を曲げる、止まるというようなものですが、股関節は球関節でその動きは円運動になるために骨盤の転移には関与せず、骨盤が前傾後傾するとその動きにより後付けで緊張もしくは弛緩をするのです。

 簡単に言うと、猫背の原因である骨盤の後傾により、太ももの裏側の筋肉群は縮まることにより緊張し、太ももの前側の筋肉群は後ろに引っ張られる緊張を起こすという事です。
  

 ですから、猫背をなおそうとするのならば、その結果で起きている太ももの裏や前の施術は意味がないばかりか、反対にその原因の緊張を強めてしまう可能性があるという事です。

 『写真の様に太ももの外側の筋肉は黄色線の様に臀部までつながっていますから、その緊張は骨盤を矢印の方向に引っ張ってしまい、背中が丸くなる』わけです。
 
 今回の論文により股関節への施術で腰椎の前弯度が改善したと証明されましたが、腰椎の前弯度が低下、つまり後弯傾向になると高齢者において転倒のリスクが上がるという論文があると、鈴木先生の研究室の方にお聞きしました。
 
 やはり健康で安全に生活するためにも姿勢は本当に重要です。

 悪い姿勢が引き起こすのは、血流阻害、神経圧迫、内臓下垂、胸の前の筋肉の緊張により呼吸が浅くなる、体のバランスが悪化することにより整形外科的な領域に負担が掛かる腰痛、膝痛、肩こり、股関節痛、腸脛靭帯炎、オスグッドなどをはじめ身体のトラブルの元凶になるのですが、股関節を正すことによりこれらが防げるのです。
 
 一般の生活者、痛みや病が有る方、スポーツをする方すべての人にこの事実を知ったいただきたいと願っています。
 
     早稲田大学での共同研究でもその効果が確認された礒谷式力学療法×CS60の整体院   杉並・西荻窪   鴨下療法所 
                                             杉並区松庵3‐35‐21  03-5938-7713

姿勢矯正 西荻窪 整体

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