なぜ、朝起きると手、指がしびれたり痛んでいるのか?

2019年01月26日


 人間の身体は基本的に行ったことの結果が生じてきます。したがって、朝起きた時に指がしびれている、痛みが有る、指の関節がこわばるという事は、その前にしていた寝ている時の状態、つまり寝具と寝方が疑わしいのです。(もちろんそれまでに蓄積した筋肉の硬縮が有るわけですが、問題を起こした、引き金になっているのは、という意味です)
 寝方の中でもこの問題を引き起こしやすいのは『横向き寝』だと思います。
 まず横向き寝で枕の高さがあっていないと首が曲り筋肉の緊張を作っている事が考えられます。
 さらに、写真のように横に向いて寝るとどうしても下になった方の肩が前に出てしまいますが、これは圧迫を加えた前肩状態とでもいうような状態で肩周辺の筋肉に大きな緊張を作っています。

 また『うつぶせ寝』もどちらかに顔が曲がるので横向き寝程ではなくても首に緊張を作ってしまいます。
 やはり『あおむけ寝』が首、肩への負担が一番少ないのです。
 しかし、寝方に関しては長年の習慣や、心因的な問題まで関与しますから、横向き寝の方が「はい、今日から仰向けにします」とはなかなかいきません。ですから、少しでも肩周辺の筋肉に負担が少ない寝方を考えていかなくてはなりません。

 当所でまずお勧めしたいのは、脚を紐で結んで寝ることです。
 これは寝ている間のストレッチですから忙しい人ほど是非試していただきたい健康法です。
 特に前肩は猫背から起こってきますから、このストレッチにより猫背を作る大腿の外側の筋肉が緩むと根本からの問題解決になるのです。
 また同時に考えなくてはいけないのが寝具の問題です。
 敷布団は必ず体が沈まない硬いものにしましょう。
 柔らかい布団で仰向けに寝れば一晩中猫背で過ごすことになるのです。
 また上半身の問題を考える時に大事なのが枕です。
 横向き寝が好きな方は、少し高めで、首が曲がらないような枕をあてがうと良いでしょう。
 ただ、寝返りを打って高い枕で仰向けに寝ていたりすると逆に前肩を作ってしまうので、注意しなくてはいけません。
 寝返りを打って、横向き、仰向け両方寝ると言う方は、それぞれに合う枕を用意するか、どちらにもフィットするような機能を持った枕を選ぶと良いですね。

 次に試してみていただきたいのは、たすき掛けでの就寝です。
 これは当所でも販売しておりますが、仕事中、勉強中等に使用していただくと前肩を矯正するのに非常に効果が高いのですが、少しゆるめにして脇の下を圧迫しない様なゆるさで就寝時にも装着しておくと前肩が矯正され肩周りの筋肉のストレッチになります。
 これは、四十肩、五十肩で夜間に痛みが有る方にも良い方法です。

寝方も大事!寝ている間の体の歪み防止とストレッチには紐結びを推奨する礒谷療法をベースにした整体院 
                                                 杉並・西荻窪 鴨下療法所

 

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