筋筋膜疼痛症候群

2019年05月25日

 筋筋膜疼痛症候群(MPS)とは、筋肉に起こる神経的な痛みが起こる疾患ですが、筋肉が疲労しやすい、筋肉が固まり伸びにくい、筋肉内に小さな硬いしこりがある、という3つの特徴があります。

 通常の筋肉痛は温める、マッサージをするなどで緩めれば解消するところ、筋肉自体の働きが低下している為に、なかなか治らないという状態になり、これにさらに体に必要なホルモンや鉄分の減少などが合わさり発症すると考えられています。

 この状態を私的に解釈すると、まず体の歪みが蓄積する⇒筋肉の拘縮が起こる⇒血管・神経の圧迫が起こる⇒血管の圧迫によって血流が阻害され疲労物質が溜まる・特に骨盤後傾により仙骨の副交感神経、猫背による首の緊張により迷走神経(副交感神経)の圧迫が起こり睡眠が浅くなり細胞の自己修復が行われなくなる⇒副交感神経の働きが鈍り常に交感神経優位な状態によりメンタルのストレスも増大する

 そもそも、西洋医学的検査で問題が発見できないと、すぐにメンタルの問題とかたずけられてしまい易いのです、確かに心の問題は大変大きい影響が有りますが、心身不可分、心の状態と身体の状態は連動していますから、まずは身体からのアプローチを試みてみると、痛みや不調が取り除かれれば心も晴れやかになるものです。

 さらにこの状態に加えて、UVカットや忙しくて屋外にあまり出ないためなどで、太陽光線を浴びる量が不足する為に体内で生成されるビタミンDも欠乏すること、睡眠不足(アルコールの摂取が多すぎて睡眠の質が落ちているケースも)、偏食等による栄養の偏りなどが合わさって筋肉の自己修復がなされない状態と言えるのではないでしょうか。

 したがって、治療の方針は常に同じですが骨盤の水平、脊柱の垂直を回復せしめ、筋肉の拘縮を取り除くことにより神経の圧迫、血管の圧迫を解消し、内臓諸機能を万全な状態に戻すことにより自己治癒力を引き上げて自分で治っていただく!事を目指します。

 そのためには、体のバランスを回復させる生活習慣、歩き方などの動作のルール、体操の説明、又必要に応じて漢方薬、サプリ、食事療法のアドバイスも適時行います。

 こうした、検査をしても原因がはっきりしない症状の疾患こそ、当所にお任せください。生活全般を改善して回復させましょう。対処的に部分を見て、部分に対する治療を行っても結果的にはうまくいきません。

 原因不明な痛み、不調こそお任せください 杉並区・西荻窪 鴨下療法所