かみ合わせ治療で考えることは?

2019年02月28日

 西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【かみ合わせ】

 当所の患者様でも「歯のかみ合わせがおかしい」と言うお話は良く聞きます。
 そして続けて聞くのが「かみ合わせを整えるために歯を削った」と言うお話です。

 私はこの処置に違和感を覚えます。

 以前にも書いたことがありますが「サッカーゴールを運んでいる時にその子にだけ負荷が急にかかってしまい、腰がグキッとなりヘルニアになってしまい、痛みで病院に行くと片方の脚が長かったためにお医者さんが片脚を切ろう!と提案した」という話を思い出します。

 この例などは、さっきまでそろっていた両脚の長さを何で切るの?と思われる方も多いと思うのですが・・・

 先天的な左右差がある場合や外傷などで差が生じればやむを得ない場合もあるかもしれませんが、これは違いませんか?

 かみ合わせもこれと同じように考えれば、「何でかみ合わせが悪くなったのか?」という視点が抜けてしまっていいものでしょうか?

 
 上の図は左脚が長い人の体の歪み方を図示したものです。

 左脚が長いと基本的には赤矢印の様に下顎は左にずれます。

 そして右上半身は筋肉の緊張により血流が悪くなるので右奥歯、右歯肉にトラブルが起きやすくなるのです。(きちんと勉強されている歯医者さんにお聞きしたら、やはり長い脚の反対側の歯の治りが悪いそうです)

 最近は体を部分、部分で見てしまうという傾向があります。

 筋膜~、ふくらはぎ~、副交感神経~、それぞれごもっともなのですがそんなに部分にだけ整える、ということでよいものでしょうか?

 問題は、なぜそれが起こったか?という視点です。

 例えば、『ふくらはぎがこった』という場合を考えてみます。

 ふくらはぎをもめばいいのでしょうか?

 私は、ここで「なぜ、ふくらはぎがこったのか?」と考えます。

 ふくらはぎに緊張が起こる方の歩き方の多くは前重心になり過ぎている傾向が有ります。

 そしてその原因としては・・・

 ①高齢の方の場合、脚の筋力の低下がその原因であればある場合が多いので歩き方と少しづつたくさん歩くようにアドバイスをします。

 ②股関節の内捻じれがある方も同様に前荷重になるので、そういう方にはストレッチとその状態を整える体操の指導を行います。

 ③他の疾患が隠れている場合が疑わしければ、まず病院の受診をお勧めします。

 そしてどのケースでも、その歩き方に影響を及ぼした股関節周りの大きい筋肉にアプローチをして股関節角度を整えます。

 この様にかみ合わせに関しても体全体の問題としてとらえて、あごの骨をずらした原因は首の筋肉の緊張、その首の緊張を作ったのは肩の緊張、肩の緊張を作ったのは体幹の状態、体幹の状態を作ったのは骨盤の状態。骨盤の状態を作ったのは脚の筋肉の影響による股関節の状態、と遡って、遡って原因を求めます。

 すると生活の中で何に注意すべきかがはっきりと分かるのです。

 上の例で言えば左脚が長くて顎がズレているのなら、『いつも左荷重で生活するように』というあアドバイスになります。

 左脚が長いと重心が右人かかってしまい、それにより体が歪むから、そうならないための注意事項なのです。

 そして、左脚が長いと消化器、生殖器系がトラブルを起こしやすいのですが、もしそうしたトラブルがある方なら左重心を徹底して、その他の体操なども励行すれば、あごのかみ合わせが良くなるころには他の体調の悪さも一緒に良くなっていくわけです。
 

 もし、全体で整えなければ問題は形を変えて他に現れてくるのですから延々とイタチごっこをする羽目になります。

 ですから、かみ合わせ治療を行う時は、体全体を考えて体を整える事から始めることをお勧めいたします。

 また歯医者さんの中にはきちんとこうした体のことを勉強をされている先生もいらっしゃいますから、削る前にそうした先生に相談してみてください。
 
   かみ合わせも改善するのが根本療法の礒谷式力学療法×CS60の整体院   杉並・西荻窪 鴨下療法所
                               杉並区松庵3ー35-21  03-5938-7713

姿勢矯正 西荻窪 整体 CS60

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