足首の捻挫や座り方で変形性股関節症

2019年07月02日

 変形性股関節症が発症する多くの場合(日本では約90%)、先天性股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全があったために股関節が転移をして、不均一な体重のかかり方や負担により軟骨を削ってしまい骨同士がぶつかり変形してしまいます。こうした発症の仕方は一時的な疾患がまずあり、その次に起こるという意味で二次性変形性股関節症と呼ばれます。

 それに対して股関節そのものには原因が認められないものを一次性変形性股関節症と呼び分けます。しかし、この一次性にも実はその原因が隠れていることが非常に多いのです。

 例えば、足首の捻挫や骨折により骨が曲がり、体重がまっすぐにかからなくなっているケースです。私の臨床例では子供のころにゴム飛びをしていて着地に失敗して足首をひどく内側に捻じった捻挫をした際、痛みを我慢して処置をしなかったために踵の骨が外にずれてついてしまっていた方は60歳代で変形性股関節症を発症されました。
 足首の捻挫はそもそも股関節が原因で起こる事が多いのはあまり知られていませんが、股関節に開く癖が強いから体重が外にかかり足首が内側にグリッと動き過ぎてしまうのです。したがって捻挫の治療はなるべく早く股関節で行い、将来股関節にまでダメージがいかない様にする事が肝心です。

 また、この変形性股関節症が発症する股関節転位では、内旋という内に捻じれる状態が多いのですが、この状態をクセ付けしてしまう可能性が高いのは座り方です。

 とくに子供は股関節が柔らかいので変な座り方には気をつけていただきたいですね。また関節が柔らかいという理由で女性!したがって子供の女の子が一番気をつけなくてはいけないのです。

 変な座り方の一番まずいのが写真右の『トンビ座り』、トンビ座りの足首が外に捻じれていない『割坐』、そして写真左の『横座り』これが変形性股関節症の予備軍を作ってしまうワースト3です。
 
 変形性股関節症の原因を取り除き保存し痛みを消す整体院 杉並区・西荻窪 鴨下療法所