外脛骨の起こる理由と根本治療

2020年02月17日

 

有痛性外脛骨と言う疾患があります。

 内くるぶしの下、少しつま先よりの骨が飛び出して痛むのが特徴の疾患です。

 外脛骨は過剰骨、種子骨の一つと言われ、捻挫などを繰り返し舟状骨の下から飛び出すのが原因であると言われていますが、それは原因でなく、すでに結果なのです。

 私が考えている原因と発生の機序は

  1.  内転筋の筋力が足りない、外転筋の筋力が強いというアンバランスが起こる・・・これが本当の原因
  2.  体重が外に多くかかる為にスネの外側の骨、腓骨に負担が多くかかり、腓骨自体が押し下げられる 赤色線
  3.  踵の骨、踵骨が腓骨の圧力で内に押される 黄色線
  4.  バランスを取るために踵骨の上に乗る距骨は逆に外にずれる 水色線
  5.  さらにバランスを取るために舟状骨は、逆に飛び出す圧力を受ける 緑色線

 こうした有痛性外脛骨ではなくても、O脚の方には良くみられる骨の飛び出しが起こるのです。

 したがってこれをどう治すのか?

 股関節矯正と脚の筋肉のバランス回復により足首にかかる負荷を正常に戻すことにより治すのが根本なのです。

 痛みを取り除くためには手術が必要な場合も、もちろん有るでしょうが痛みを取り除くだけの対処では体のアンバランスが治っているわけではないので、次々と問題がエンドレスになる可能性があるのです。(プロスポーツ選手で、頻繁に手術をする方とかいますよね)

 O脚による外荷重により起こる問題は、他にもシンスプリント、オスグッド、腸脛靭帯炎、繰り返す捻挫などがありますからスポーツ選手にとってはどれも大問題ですよね。
 
 とくにこの問題が起こりやすい10代の若いうちにきちんとした根本的な対処を行う事をお勧めいたします。

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