体の歪みとスポーツ

2019年03月26日

 プロ選手や、大会で最高のパフォーマンスを行う、そういう状況の人は身体の歪みを生かしてでも体のポテンシャルを最大限引き出さなくてはいけないですよね。しかしアマチュアスポーツ、特に子供においてはどうでしょうか?例えば肩関節の可動域が狭ければ、その狭さを改善する方向で練習をすればいいのですが、その状態のままで繰り返し練習をすればその癖がますます強くなってしまいます。

 分かりやすい例で言えば、冒険家の三浦雄一郎さんが、何十キロもの重しを入れたリュックを背負って歩行のトレーニングをしていました。これをもし、がに股でたいして筋肉もない人が真似をしたらどうなると思いますか?がに股歩きをしているという事は、大腿の外側の筋肉が強い状態ということなので、その歩き方をしていればその筋肉だけが鍛えられてしまい、脚全体の筋肉のバランスは大きく崩れ、手始めに膝痛、腰痛が起こってしまう事が容易に想像できます。三浦さんが負荷をかけた歩行トレーニングをしても大丈夫なのは、すでに脚の筋肉のバランスが良くて強いからなのです。

 私の知人でも、ウェイトシューズを履いて膝を壊していた人がいましたが、まずは正しい歩き方を自分の体重でトレーニングする必要が有るのです。スポーツを行う方は焦らずに自分の身体の均衡がとれた状態を作りながら楽しんでください。せっかくスポーツが上手でも生活者として不健康になってしまっては本末転倒です。  

 

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