出産後の体調の悪化・・・お茶碗が持てない

2019年08月11日

 これは先代、礒谷公良先生の臨床例ですが、出産後の股関節の不具合から体はここまで調子が悪くなってしまうという一例として紹介したいと思います。

 女性 54歳

 『出産後、退院して三日目よりまず両膝に水が溜まり、そのうちに両足首、足のゆびの関節、両肩、両肘、手首、指の関節と順に痛むようになり、頭痛、耳鳴り、めまい、全身の冷え、胃腸障害と次々に起こり二十数年間苦痛の毎日でした。この間、多発性リュウマチと診断され、肋骨カリエスの手術、右肺切除手術、右乳腺種手術を受けました。
 両手首の痛みでお茶碗も持てず、夜中には肩、ひじ、手首の痛みで目が覚め眠れず睡眠不足、全身の倦怠感でノイローゼ寸前でした』と言う方が、初めは毎日のように通われ次第に回数を減らして通われた結果・・・・

 1,多発性リュウマチの症状全部なくなる 2,頭痛、肩こり、耳鳴り、足腰の冷え完治 3,夜熟睡できるようになった 4,胃腸が丈夫になり何でもおいしくいただけ、特にお茶の味が分かるようになった 5,風邪をひきやすい体質が治った 6,朝の用便が規則的になった 7,排気ガスにも強くなり、デパートその他人ごみの場所に行っても気持ちが悪くならなくなった 8,全身の血液の循環が良くなったので、冷え症が全く治り、顔のシミが驚くように取れてしまって、あとはおでこに少しになった 9,身体全体の筋肉が柔らかくなって行くにつれて、次から次へと悪い個所が良くなっていく
 と感想を述べられていますが、これに対して礒谷先生のコメントは・・・

 長年のリュウマチのために筋肉系が衰弱していたために股関節が不安定になっていた為に毎回診断しながら股関節矯正で治療した。一般的に出産後の女性は、色々な症状が起こっていることが少なくない。胎児を支えて歩行したものが、急に出産することにより足の上半身を支える角度が変わり、股関節が転移をする場合と、出産時に股関節を大きく開き過ぎた場合に股関節の転位が起きる。この方の場合膝に水がたまった時点で股関節を矯正していれば、その後の病気は全て防げたものと推察する。と言われています。
 
 出産は大仕事です。その後のケアーがとても大切な事がこうした事例でもお分かり頂けると思います。産後のちょっとした不調も見逃さずに矯正をお受けいただくことをお勧めいたします。また一部の骨盤矯正等で、ただ骨盤回りの筋肉を緩めるようなものは、不安定になっている筋肉をさらにゆるめ、その場だけ腰が楽になるようなものもありますが、とても危険です。筋肉を緩めると同時に筋肉は鍛えて安定させる必要があることを覚えておいてください。

 産後の骨盤・股関節を根本的に安定させる整体院 杉並区・西荻窪 鴨下療法所 
 
 
 

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