股関節・骨盤矯正で正しい姿勢と快適な歩行 礒谷療法×CS60の整体院 鴨下療法所 杉並区・西荻窪駅から徒歩3分
2022年12月15日
前回、赤ちゃんを抱くときにだっこが良いか、おんぶが良いかの考察を書きました。
今回は、その抱かれている赤ちゃんへの影響を考えてみます。
そもそも、ほとんどの人の体は歪んでいると言われています。
これはものすごい臨床例を持っていた先達たちが口をそろえて言っていることです。
では、なぜそんなに体が歪むのでしょうか?
それは私たちが赤ちゃんだった時に、その萌芽が芽生えた可能性が非常に高いのです。
人間の体はご存じのように左右対称ではありません。
心臓は左寄りに、肝臓は右寄りに等1個しかない臓器はバランスのとりようがありません。
しかし、重力の中で生活するためには左右への偏りがあってはまずいので、赤ちゃんがハイハイからよちよち歩きになるころには左右の重さが均等になるように内臓もレイアウトされるはずです。
その大事なバランスをとる時期に左右不均一な習慣をつけるのは良いこととは思えません。
例えば、抱っこをするときに写真のようにお母さんの体の横に赤ちゃんを抱っこすると・・・
お母さんの体の前側に来る赤ちゃんの右脚はフリーな状態で、左脚はお母さんの殻の後ろへ回されている状態なので外へ引っ張られている負荷がかかります。
この状態が、仮に長く続く、お母さんの体の歪みでこの抱き方を毎日、毎回繰り返せば、この赤ちゃんの左股関節が右股関節より開くことになるので、左脚が長くなり消化器などにトラブルが起きやすくなります。
また、このようにお母さんが疲れていると赤ちゃんの抱っこも乱暴になり脚を持ってしまったりすると・・
この場合は、赤ちゃんの右太ももを開いているので右の股関節を開きすぎてしまいます。
右足が外に倒れているのが習慣になっているようでしたら、気を付けていただくことをお勧めします。
赤ちゃんの体は柔らかいので、こうしたちょっとしたことでも繰り返せば赤ちゃんの体への影響が心配されるのです。
特に股関節は体の要で、姿勢全体にかかわってくる大事な部分ですから、なるべく左右均等を心がけてください。
しかし、神経質になることもありません。
赤ちゃんの体は柔らかいですから、修正をするような生活習慣を作ってあげれば、重力の中で自然にまたバランスが回復してくると思います。
ポイントは『あまり神経質にならずに赤ちゃんの左右差に気を付けてあげる事』です。
いつもお母さんの左側に寝ていると、常に右を見ている状態になりますから寝る向きを変える。
上の写真のようにお母さんが抱っこするときは左右均等になるようにする。
おむつの当て方に左右差が出ないように気を付ける。
こんな具合に気を付けてあげるだけで赤ちゃんの左右差は大いに軽減できるのです。
産後の骨盤調整だけではなく赤ちゃんへのアドバイスもできる礒谷式力学療法✖CS60の整体院