股関節・骨盤矯正で正しい姿勢と快適な歩行 礒谷療法×CS60の整体院 鴨下療法所 杉並区・西荻窪駅から徒歩3分
2022年12月12日
赤ちゃんとの移動などで抱っこ紐、おんぶ紐などを使う場合どちらが良いのでしょうか?
と言うか、まずは何をもって良いとするかなのですが、赤ちゃんとのコミュニケーションのために目が合う方がいいから抱っこが良いと言う考え方ももっともですが、ここではお母さんの体、お母さんの健康に良い方法を考えてみます。
まず、昔の日本では圧倒的におんぶが主流でした。
これは、昔の主婦は忙しいかったので、赤ちゃんを抱っこしながら仕事をしなければいけなかったためが理由の第一かもしれませんが、それだけではないと思います。
それは、武道や芸事にみる日本人の美意識、自然を良しとする経験則も大いにあるのではないでしょうか?
つまり、おんぶの方が体の構造にとって負担が少ない、自然体に近いのではないかという事です。
昭和の写真で、子供が赤ちゃんを背負って遊んでいる風景を目にすることがあります。
この写真などは、小学校3~4年生ぐらいの子が赤ちゃんをおんぶしています。
非力な女の子が赤ちゃんをおんぶして何時間も過ごすのですから、それなりに負荷が少なくなければとても体がもたないことは容易に推察されないでしょうか?
以前、リュックのしょい方でも説明しましたが、背中での重心を高くすることにより良い姿勢を保て、疲れにくくなりますが、同じことだと思います。
しかし、せっかくおんぶしても赤ちゃんの重心が下過ぎると、姿勢は悪くなりお母さんの体の負担は大きくなってしまいます。
この写真では赤ちゃんの重さとバランスをとるために下腹部を前方へ突き出すような姿勢になってしまっています。
この状態は骨盤を後傾させるので、猫背、前肩の原因になりますからお母さんの体への負担が心配です。
また、生後1歳ともなれば10キロ近くの重さになってくるのですから、お母さんの体の中心にバランス良くだっこでもおんぶでもしなければ、お母さんの体に左右差を生じさせます。
さらに問題になるのは赤ちゃんです。
おんぶでも抱っこでも、赤ちゃんが必要以上に股関節を開くのはとても危険です。
赤ちゃんの筋肉は弱く、関節も柔らかいのでこの時期に股関節を開く癖をつけると、それが将来のO脚の原因になります。
左右差に関しても同様で、赤ちゃんを横にだっこするなど左右差が生じやすい抱き方などでは、左右の股関節の開く角度に差が付き、これなども将来における体の歪みの原因です。
赤ちゃんはお母さんの体の中の子宮いた時に丸くなっていたためにO脚なのですが、ハイハイ、よちよち歩きと時間をかけて脚の筋肉を強くしながら、真っすぐな脚になっていくのですから、この時期に不必要にO脚を助長したり、脚を真っすぐにしようとしないほうが良いのです。(股関節に先天的な疾患がある場合は別です)
お母さんは妊娠、出産の大事業を終えたばかりで、股関節が緩んでいますから体をケアーしなければいけない時なのです。
生活の中で悪い姿勢にならないように注意してお過ごしくださいね。
また、抱き方による赤ちゃんへの影響は次回で解説しますので、そちらもお楽しみに。
産後のお母さんの体のケアーもできる礒谷式力学療法×CS60の整体院 杉並区・西荻窪 鴨下療法所