あごのずれが猫背を作る?

2019年04月23日

 あごの骨がずれる事により体が歪むという理論が有ります。あごの骨自体が約500g程度の重さとして、ずれるという事はその重さがすべて左右どちらかに総てかかるわけではないですから、たぶん重さにしても100~200gぐらいのものでしょうか。かりにその200gが右にずれて頭を傾けさせたとします。頭が右に曲がると、イラストのAになるのは分かりますが、BとかCの様な背骨の歪みが頭が傾く事のみで起こるでしょうか。実際に脊柱の側湾はBやCのケースもあります。そもそも、二本脚で大地に立って、頭を左右に傾けてみても骨盤を上や下にに引っ張るような力は無いように感じます。(身体をCの字型に大きく曲げれば骨盤も引っ張られますが・・・)

 では、どうして体は歪むのでしょうか?礒谷公良先生は股関節の転位が脚の長短差を作り、その長短差が骨盤の高低差を作ったと言われています。これを私は表現を変えて『脚の筋肉が股関節を介し骨盤そのものを引っ張り転位を起こさせることにより骨盤の上端から足の裏までの長さに左右差が生じる』という方が正確ではないかと考えています。

 そして、二足直立した時に骨盤の高低差が生じる事により、背骨の左右への湾曲が1回、3回の奇数の場合は頭が長い脚側に傾き、偶数回の時に短い足側に頭は傾き、その結果としてあごの骨が顔の傾いた方へずれるのです。

 確かに、下顎の骨は吊り下げられている骨ですから、頭の傾き以外にも頬杖を良くつくなどの習慣でクセが付く事はあると思いますが、基本的には体の歪みの連動で下顎がずれると思います。
 
 かみ合わせの問題、顎関節症の方が通う整体院 杉並区・西荻窪 鴨下療法所
  

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