茶道にみる、所作の意味。4(正座偏)

2023年03月14日

  西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【茶道にみる、所作の意味。4(正座偏)】
 
 前回、ご紹介した『正座と日本人』(丁宗鐵著 講談社刊)から、もう少し。
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 と、その前に以前幼稚園で茶道を指導されているある患者様が「最近の子供は待つことが出来なくなっているけど、お茶をやると卒園する頃にはみんなきちんと正座をして待つことが出来るようになるのよ」とおっしゃられていたのを思い出すことが最近ありました。

 それは、知人から「うちの子供が『音楽のイントロっていらなくない?』って言うんだよね。Z世代なんだろうね~」と言う話を聞きました。

 私などは、先日のレッチリのコンサートでもこれでもか!!というイントロで、レッチリワールドへ引きずり込まれて、メインの部分で爆発!的な楽しみ方をしてきましたので「へ~」と驚きました。

 さて本題です、著者の丁先生は他にも「医者のいらない暮らしがしたい」などの著作があるお医者さんなので、正座と健康の因果関係などにも筆が及んでいますし、過去の文献など丁寧に読み込まれていますので、文化的な意味での「正座」に関しては非常に面白い本でした。

 私は正座は日本では昔から当たり前の生活様式なのかと思っていましたが、江戸時代に新しい武士像の象徴として弓道の小笠原流から江戸幕府の公式礼法に取り入れられ、明治になり富国強兵を国是にした明治政府により「修身」に取り入れられて一般化した、歴史の中では比較的新しい習慣なのには驚きました。

 しかし、その効用を解説している個所では、正座が向いている人は、低血圧の人、痩せている人、胃下垂の人、冷え性の人、疲れやすい人、朝に調子が悪い人で、反対に正座が向いていない人は、高血圧の人、糖尿病の人、下肢静脈瘤のある人、動脈硬化のある人、関節がすでに悪い人、むくみやすい人、筋肉質の人としています。

 その根拠を中医学の虚実理論等でも説明されていますが、正座は関節炎を起こす可能性がある、足がしびれてつらい、運動障害を起こすことがある、エコノミー症候群を起こすリスク、腰痛を引き起こすリスク、肩こりを起こす、座りタコが出来て美しくない等で向く人とそうでない人を分けたようです。

 しかし、正座のリスクとして挙げたものは全て「正しくない正座」によるもので、決して「正しい正座」で起きるものではないと思います。
 
 その証拠に礒谷公良先生は200万例と言う膨大な臨床例の中で、全国から先生を頼られた方々の様々な症状の方を、この正座法を含む矯正で救われたのですから。

 茶道や武道など習い事にご縁がないと、正座はほとんど習う機会もないままに日常で当たり前に行っていますが、一度正座をしているところを横から写メして骨盤がどういう状態か確認してみることをお勧めいたします。

 骨盤が立っている、寝ているの説明は前回書きましたが、改めて写真を紹介しておきますね。
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 写真のような骨盤の状態だと、上半身の重さは足首に掛かっていますから、足がすぐにしびれやすいです。
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 骨盤が正しい状態とは、股関節に上半身の重さが乗っていることなのです。
 足首には体重の負担があまりかからないのでしびれにくい状態です。

 

  正しい正座や歩き方をも学べる礒谷式力学療法×CS60の整体院  杉並区・西荻窪 鴨下療法所

 

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