茶道にみる、所作の意味。3(正座偏)

2023年03月10日

 茶道における所作として正座を説明してきましたが、正座において一番大切なのは骨盤の状態だと考えています。

 下の写真に写っている左右の女性のどちらの正座が美しいでしょうか?
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 この写真の女性たちが、日常で正座が習慣なのかは分かりませんが、右の女性はきれいな正座で座られています。

 正しい正座には国籍、性別、年齢は全く関係がありません。

 『正座と日本人』(諦 宗鐵著  講談社刊)

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 この本には、正座の歴史、文化的な背景などが紹介されていてとても面白いです。
 文中に『養生訓』(貝原益軒著)と言う江戸時代のベストセラーにも『座するに正座すべし、膝を曲げてはいけません』という記述があると紹介しています。

 しかし、残念ながら本には正座』の正しいやり方そのものは解説していないのが残念です。

 今回書きたいのは、この『正座』の行い方です。
 
 初めにも書きましたが、正座において重要なのが骨盤の状態です。
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 どうですか?

 骨盤がきちんと起きた正座は美しいと思いませんか?

 骨盤が後傾していると↓の写真のような感じになります。
 骨盤が寝ているので、体重が後ろに掛かり猫背の状態になっています。

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しかし、骨盤を立てればいいかと言うと、この様に腰に無理に力を入れている状態では、やはり自然な状態には見えませんし、腰痛を起こしそうですよね。
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 骨盤が後傾した正座は、正座ではありません、悪座です。

 なぜなら、腿の前面にある大腿直筋が引き延ばされて、太ももと脛の関節面がズレて膝痛の原因になってしまいますし、O脚を助長させるからです。

 ですから、よく「正座が膝に良くない」、とか「正座をするから日本人は脚が短い」、「正座をするからO脚になる」と言うのはすべてこの悪座によるものなので、正座に罪は有りません。
 と言うか、むしろ正座により関節の柔軟性が向上し、正しい骨格のアライメントが形成されるのです。

 また、礒谷式力学療法では、さらに体の左右差を解消するための正座のアイディアもありますから、正座を行えば行うほど体が整う事になります。

 
 是非、正しい座り方を身につけて健康にお過ごしいただきたいと思います。

   正しい正座法を学べる礒谷式力学療法×CS60の整体院  杉並区・西荻窪  鴨下療法所
 

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