歩き方と杖・・・転ばぬ先の・・ 。

2023年07月07日

 杉並区・西荻窪駅から徒歩3分の整体院、鴨下療法所です。
 
 さて、ほとんどの人は年齢が進むと、O脚が進みます。

 「え~、自分は違う」と思われるかもしれません。
猫背 O脚 歩き方 西荻窪 整体
↑オレンジ色の丸の部分に体の前に向かう弯曲、前弯が無くなっている状態を猫背と言い、その原因がO脚なのです。
多分この写真のモデルさん達も、脚はがに股のようにはなっていませんが、礒谷療法ではO脚のカテゴリーに入ると思われます。

 この様に、礒谷式力学療法で言うO脚とは、一般の人が思うO脚と少し違います。

 一般的にO脚と言えば、がに股を想像すると思いますが・・・

 礒谷療法的O脚では、太ももの外側の外転筋群と内ももの内転筋群の強弱において、外の筋肉が強いことを言います。
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↑ 筋肉は縮まる時に、その働きを行うので、拮抗していた筋肉のバランスが崩れれば強い方の筋肉が縮み、その働きが強化されるのです。

 太ももの外側の筋肉は、腸脛靭帯という靭帯とも関連してお尻の大きい筋肉までつながっていて、ものすごく協力にしかもあまり衰えないように作られていると思うのですが、これは直立二足歩行という動物の中でも珍しいアンバランスな運動をするための機能であると私は考えています。

 つまり、2本の骨だけだと不安定なので、腿の外側に筋交い構造をプラスしていると考えられないでしょうか?

 筋交い 脚の筋肉 整体 杉並

 以前も紹介しました私の体験談ですが、私の父が脳梗塞で入院した時、寝たきり状態になったら1週間で内ももの筋肉がゲソッと無くなったのに対し、太ももの外側の筋肉は3年経っても硬くて内側の筋肉ほどには減ったように見えませんでした。

 そして、その太ももの外側の筋肉が内の筋肉より強く働くと、体の軸の安定感が無くなるので、脚を左右に開いて安定を保とうとするのが自然の働きの一つです。(もう一つ、安定を保つために起こる現象もありますが・・・)

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↑このように左右の足を広げて底面積を増やして安定を自然に行うようになります。この両足の左右の幅を歩隔と言います。

そして、この状態になると、関節にも影響が出て膝痛、股関節痛、腰痛などが起こり、歩きにおいても不安定な状態で転倒のリスクが高くなりますので杖の使用を始められる方もいらっしゃると思います。

 しかし、杖を突く前に是非お考えいただきたいのが「歩き方」そのものなのです。

 太ももの外側の筋肉は強いので年齢を重ねると多くの方、いやほとんどの方はO脚になるわけです。

 そして、そのO脚の影響で膝が痛くなったり、股関節が痛くなったり、脚が上がりずらくなったり、つまずきやすくなるのですが、そうするとリスク軽減のために登場するのが杖です。
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↑まず、傘を杖替わりは大変危険ですからおやめくださいね。この方のような足と足の幅が広く、骨盤が後傾して膝が曲がっている状態で歩くことが、その姿勢をさらに強化しているという事なんです。

 しかし、この杖!!

 使い方を誤ると、状況を悪化させる可能性もあります。

 前回も書きましたが、直立二足歩行という運動は、歩ける人なら当たり前に行っていますが、なかなか不安定な運動なんです。

 

この杖の使い方には、他にも注意が有りますが、今回はこの両脚の左右方向への開き・歩隔の注意を説明いたします。

 当たり前のことですが歩くために片脚を持ち上げている間は、残った1本脚で上半身を支えなくてはいけないのですが、上半身の左右の重さの中心は背骨にありますが、この上半身の中心軸と脚の中心軸が近づくためには、脚の筋肉のバランスの良さや股関節の柔軟性も必要になるからなのです。

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↑O脚だと脚の中心と上半身の中心に差があるために、体重はますます外に掛かり、姿勢の悪化を呼び込みます。
 靴の外側が減る人はこの状態なわけです。

O脚 杖 整体 西荻窪 CS60
↑両足の幅をそのままの状態で杖を使い安定させてしまうと、転倒などのリスクは防げるものの、脚の外側に負担をかけることを助長させてしまい姿勢のさらなる悪化は免れません。

この歩隔の広い歩き方を杖を使う事で安定させてしまえば、ますますO脚が助長されるので、関節痛なども痛みが増し、姿勢の悪化も免れません。

 歩き方に限っても悪化が懸念される状態は・・・

 ①杖に頼って体が前傾する

 ②歩幅が広がる

 ③視線が下を向く

 ④腰が反る

 ⑤体の一体性が無くなる

 ⑥歩隔がさらに広くなる

 どれも体への負担が増える悪癖です。

 せっかく杖を使うなら、転倒のリスクを減らしつつ良い歩き方の習得のために使っていただきたいと思います。


↑杖を使うなら、この様に脚に骨盤が乗り背骨が脚の中心に近づくように使えば、太ももの筋肉も万遍なく使え、O脚自体を改善でき、膝痛、股関節痛の軽減につながり、姿勢も良くなると良いことずくめになるのです。

 脚を開いての歩きにはご注意くださいね。

高齢者の歩き方のトレーニングもできる礒谷式力学療法×CS60の整体院  杉並区・西荻窪 鴨下療法所杉並区松庵3‐35‐21   03-5938-7713

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