先日、ダンススクールで「左の脇腹の体幹が使えていないから、鍛えなくてはいけない」と言われたとある患者様からお聞きしました。
私は「あなたは左脚が長く左の骨盤が押し上げられて高いので脊柱が右に弯曲しているために、左の脇腹が詰まっている為に、そこが使えなくなっているのです。左右の脚長差を無くすために当所で指導している体操などをしっかり行えば、骨盤が水平になり、結果脊柱が真っ直ぐになり、左の脇腹も使えるようになりますよ」と説明いたしました。
(上の図のように左骨盤高位による脊柱の弯曲の影響で、左わきが狭くなっているのです)
つまり体幹が弱いのではなく、使えていないのです。
体の歪みのメカニズムを理解していないとありがちな間違いですが、もし左の脇腹にある外腹斜筋等を鍛えればさらに歪みは大きくなってしまうのです。
これとよくにた間違えで最近よく聞くのが「お尻の筋肉が使えていないからお尻の筋肉を鍛えましょう」というものです。
これもお尻の筋肉が使えなくなっているからで、弱いわけではない事が多いのです。
この様に体の問題は、どうしてその問題が起こっているのかをきちんと考えて、その原因に手当てしないとまるっきり正反対の事を行ってしまう事になりかねません。
話を戻しますが『体幹トレーニング』的な事も一般的になってきていますが、私は体幹を鍛える前に骨盤を水平にする事の方が全然大事だと思います。
多くの方が体幹が使えなくなっているのは、O脚、猫背と問題は今回のケースのように脚の左右差=脚長差の複合によるのです。
したがってスポーツやダンスをやる人ほど、体のバランスをまず整えてから、鍛えないとバランスはどんどん悪くなり、結果パフォーマンスも落ちてしまうのです。
まずは当所で体を整えて体幹を使えるようにしましょう。
体幹も使えるようになる礒谷式力学療法ベースの整体院 杉並区・西荻窪 鴨下療法所
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