風が当たると硬くなる・・・感受性のお話。

2023年08月04日

　西荻窪駅から徒歩3分の整体院・鴨下療法所です。

　ある患者様が「冷房とか扇風機の風が脚にあたると筋肉が硬くなるのが分かるよ」とおっしゃっいました。

　この方は、脊柱管狭窄症で脚のしびれがきついという主訴でお通いいただいている方です。

　熱心に矯正運動などにも取り組んでいただき脚のしびれはなくなりましたが、足先を開く癖がなかなかとりきれずに脛などの一部に痛みがまだ残っているという状態ではありますが、問題の一番硬い太ももの筋肉が緩んできたので、腰から背骨周りと体が柔らかくなり、ご自分の筋肉の状態が繊細に分かるようになられたようです。

　これが、とても大切な「自分の体に対する感受性・センシティヴィティー」というものなのです。

　何か体に悪そうなものは避けることが出来るという事は生き物にとっては大げさに言えば生死を分かつ可能性すらあるわけですから、そうしたことに対するセンサーがしっかりと働いている状態こそ、健康であると言えるかもしれません。

　この方は生まれつき体が硬かったそうで、癖のあるランニングフォームで体を壊されていたので、本当に全身ガチガチという状態でしたから『冷えで筋肉が硬くなる』という感覚が生じたことは非常に大事な変化なのです。

　この感覚があれば、体にダメージになることを避けて生活できるわけですから、この方の今後の人生に大きな良い影響が期待できます。

　椅子に座る時、こう座るとそのあとが痛くなりそうだな。

　こう歩くと、痛く無く歩けるな。