Q:医者から筋肉をつけなさいと言われましたが、どうすればいいでしょうか?…ジムトレーニングの弊害②

2020年11月28日


 前回、人間に与えられた最大の武器が『長く歩くと』と書きましたが、やはり筋肉的にも身体はそのように作られています。

 脚に有る筋肉が最も大きく、強く作られているのです。

 そして、それだけに正しく歩いていないと、筋肉のバランスが悪くなってしまっています。

 例えば・・・

  1.  足先を開いて歩く・・・スネの前外の筋肉が緊張しているので、外反母趾や巻き爪の原因になる
  2.  大股で歩く・・・O脚になり脚を開く筋肉のみが強くなり、坐骨神経痛、腰痛の原因になる
  3.  下を見て歩く・・・骨盤が動かなくなり大腿の外側の筋肉しか使わなくなり、膝痛、腰痛の原因になる

 と言う具合です。

 脚の筋肉は骨盤につながっていますから骨盤が歪んでしまい、骨盤が歪むから背骨が歪み様々な疾患や痛みが生じるのです。

 この様な体の歪みは、歩く事だけではなく立ち方、座り方、スポーツなど日常生活のあらゆる場面での身体の使い方の習慣で少しづつ形成されてしまうのです。
 この歪みの正体は、筋肉の偏在・偏りで骨が引っ張られて起こりますが、体が重力の中で倒れない様にバランスを取るための自然な反応として起こっている現象なのです。
 
 

したがって、筋トレは体全体のバランスを回復する為に行うのが理想となるわけですが、それは非常に難しい作業なのです。

 筋トレなどは一過的には心肺機能や新陳代謝が高まるので、健康に良いと思われていますが、そうでない方もまたたくさんいらっしゃいますから注意が必要です。

 私は一般の生活者には脚以外の筋肉はそれほど必要ないと思っています。

 なるべく日常生活をさぼらずに体を使い、きちんと行い、なるべく正しくたくさん歩くか、礒谷式の屈伸運動を行う事で筋トレは十分ではないかと思います。

     正しく歩く事が出来るようになる礒谷療法ベースの整体院  杉並区・西荻窪 鴨下療法所 

  

  

カテゴリー: