変形性股関節症の2タイプ

2019年01月16日

 西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【変形性股関節症】
 
 
 ある健康雑誌の股関節特集で、   変形性股関節症に効果のある最新アメリカ式運動療法等が紹介されていました。
 
 変形性股関節症の方は大腿直筋、大腿筋膜腸筋、中臀筋が痛みの原因なのでこの3つの筋肉をほぐしましょう、という内容でした。
 まずその「3つの筋肉」ということに疑問があります。というのは、一概に変形性股関節症といっても状態は様々だからです。

 そもそも変形性股関節症が発症した理由は股関節角度による不均一な圧力が原因なのです。
 
 例えば先天性股関節脱臼は、股関節が内に捻じれる内転、内旋という転位で起こりますので整復後でもやはり内捻じれのクセが残る事が多いのです。また、この状態は臼蓋形成不全やペルテス氏病の股関節にも共通していて、基本的にX脚系となる事が多いのです。
 
 ですからすO脚タイプと、X脚タイプ、さらにそのミックスタイプに関しては、その運動療法にも差があるのが当然なのです。

 O脚タイプの特徴は、①脚が開ける②臼蓋形成不全などが先天的にあり若い頃に運動などを良くした③骨盤が後傾で背骨も後弯している猫背タイプ④足は甲高で土踏まずのアーチが深い、等が多くみられます。
 
  X脚タイプの方には、①脚が開けない、あぐらが苦手②骨盤が前傾で反り腰③足は偏平足で甲が低い、等がみられます。 

 ここで言うX脚とは股関節が内に捻じれていることを指していますから写真Aの足先が内に向き膝も内へ向くタイプだけではなく写真Bの様に足先は外へ向き膝が内に向くタイプの方もX脚の可能性があります。

Aタイプ・・足先も膝も内を向くタイプです。

 

 

写真B 足先は開くが膝は内に入るタイプ。

 これらのタイプの方にはっきりと表れる特徴は、写真Cの様に骨盤が前傾したデッチリから起こる反り腰です。
 

写真C 骨盤が後方に突き出た姿勢になり、反り腰がきつくなっ¥ています。


 骨盤の前傾はモモの内側の筋肉群により引き起こされるので、このタイプの方の矯正運動はその筋肉のストレッチと、拮抗させるための筋肉のトレーニングにならなくてはなりません。
 
 そして左右脚にこの内捻じれタイプと外捻じれタイプが混在したタイプが生じますから、運動療法のポイントはこの問題が起こっている原因を把握し、その筋肉の状態を改善させる必要があるのです。

 全くタイプが違うのに逆の運動など行ってしまったら・・・・・。

 運動療法を行う時はご自分の股関節の状態を正確に把握して必要な筋肉のゆるめとトレーニングを行わないと、せっかくの努力が無駄ならまだしも状態を悪化させることも懸念されるのです。 

 例えば当所ではO脚タイプの方には大腿の外側の筋肉(大腿筋膜腸筋、腸脛靭帯、外側広筋、大臀筋、中臀筋、梨状筋など)の硬縮を取り除き、その働きを制御する働きのある筋肉を鍛えるために内またでのスクワット運動を、X脚タイプの方にはモモの内側の筋肉(大内転筋、長内転筋、短内転筋、恥骨筋、薄筋など)の拘縮を取り除き、反対の働きのあるモモの外側の筋肉を鍛える外開きのスクワット運動にさらに左右差を加えた状態の運動を指導しています。

 このように雑誌やテレビの健康番組で紹介された運動などをそのまま行うのはリスクが有るために細心の注意が必要なのです。

     正しいスクワットの指導を行える礒谷式力学療法×CS60の整体院  杉並・西荻窪  鴨下療法所
                                    杉並区松庵3ー35-21 03-5938-7713 

 

姿勢矯正 西荻窪 整体

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