西荻窪駅から徒歩3分の根本バランス回復の整体院・鴨下療法所です。【猫背】

　昨今メディアでは様々な健康法が唱えられていますが、『猫背が健康に良い』という考え方まで登場しました。

　多分反り腰が及ぼす悪影響をなくすために、その反対の猫背が良いと考えているようですが、これはとても危険な間違えだと思います。

　そもそも、体の事を考えるのに一番大事な事は、健康である状態は、こうである！という基本を理解していないと、病気や痛みから、元に戻すという事が出来るわけが有りません。（ゴールが見えていないのですから）

　ですから、まず初めに『健康な体の状態』を考えましょう。

　私はそれを『自然体』と呼ばれる状態だと考えています。

　筋肉のどこにも余分な緊張が無く、それにより骨格が正しい位置にレイアウトされ神経、血管、臓器に一切の圧迫が無く運動器を始め各機関が円滑に働いている状態こそ、求める健康体と言っていいのではないでしょうか？

　しかるに。

　しかるに、ですよ、猫背の状態はどうかと言えば・・・

　まず猫背は体の前後の重さのバランス失調と言えますが、そのスタートは股関節を外転（脚を外に開く力）する筋肉群が内転（脚を内に閉じる力）筋群より強いことにより、骨盤が後ろに寝てしまう、骨盤後傾により起こります。

　そして、骨盤後傾により体の前後の重さのバランスが崩れ、背骨も後ろに丸まる状態になり猫背になるのです。

　この時に体幹が丸くならないと、顔や肩が前に出て重さのバランスをとるのが、前肩。巻き肩の正体ですし、ストレートネックの原因にもなるわけです。

　どうですか？

　ここまでで、脚の外側にある外転筋群の緊張。

　骨盤が後ろの倒れることにより太ももの前側の筋肉の緊張。

　体幹の前側の緊張。

　頭の重さを支える首の筋肉の緊張が起きているのが猫背です。

　これで、どうして猫背が良いという理論になるのでしょうか？

　さらに言えば、骨盤後傾により臓器自体の下垂も起きます。

　そして、体幹が前に引っ張られている背中側も引っ張られた緊張を起こしますから、そこで神経の圧迫が起こり内科疾患の原因になるのです。

　話を戻しますが、こうした状態にならないためには、体のアライメントが整っていることが必要です。

　この様に各パーツが並んでいると、頭蓋骨の重さの垂線が脚の裏まで、体を支える骨格の中心を通り、それを維持する骨格筋、抗重力筋の最低限の緊張で済むのです。

　ですから、反り腰を治すために猫背が良いという考え方は全くの見当違いです。

　もちろん、反り腰は腰痛や脊柱管狭窄症の原因にもなりますから直さなくてはいけませんが、反り腰を治すためには他のアプローチがきちんとあるのです。

　猫背、反り腰を根本から正すことが出来る礒谷式力学療法×CS60の整体院　　　杉並区・西荻窪　　鴨下療法所