かかと落とし運動などに見る、アンバランスなトレーニングなど。

2024年03月22日

 西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【踵落としなど】

『かかと落とし運動の弊害』という記事を書いたことがありますが、なぜ『かかと落とし』がお勧めできないかは、そちらの記事をお読みいただくとして、今回はかかと落としと同じような健康法や、その取り組み方で犯しやすい勘違いを説明いたします。

 まず『かかと落とし』がなぜ良くないかをもう一度。

 かかとを持ち上げる、つまり『つま先立ち』を行うのに使う主要な筋肉はふくらはぎの筋肉群です。
 そして、連動して脚の筋肉も使うのですが、こうした左右差、前後差を考慮しないで行えば、自分の強い筋肉が多く働いてしまうのです。

 しかも、筋肉は拮抗筋と言い曲げる筋肉と伸ばす筋肉がセットになり働いてくれていますが、踵を上げるだけの運動では、そうした拮抗筋のバランスが失調することが懸念されるわけです。

『かかと落とし』や『つま先立ち』は、少しの隙間時間で、簡単に、手軽にできるから脚が弱くなった方にはとてもいい運動だとの宣伝文句があり、確かに全く運動しないよりはましかなとも思いますが、まじめにしっかりと取り組まれれば弊害になることは知っておいていただきたいと思います。

 こうした、行うことによりバランスを失調させる恐れがあるものは・・・・

 ◎肩甲骨はがし・・・肩甲骨を前方に引っ張っている筋群を緩める方法でなければかえって状態は悪くなります。
肩甲骨はがし 整体 姿勢矯正 西荻窪

 ◎マッサージチェアー・マッサージベッド・・背中は猫背になり引っ張られているだけなので、緩めるべきなのは体の前面の筋肉群です。背中ばかり緩めると猫背が進みます。

 ◎開脚系ストレッチ・・・ほとんどの人はO脚系ですから、猫背が進んでしまいます。体の柔軟性で分かりやすいので多くの方が開脚の可動域を広げようと必死に脚を開いていますが、とんでもありません。大谷君位筋肉のバランスが良く、強ければ問題ありませんが、脚を開けば開くほど骨盤が後傾し脊柱が後弯して猫背を自分で作っているようなものです。

 ◎ふくらはぎもみ・・・ふくらはぎが張ってしまう原因はふくらはぎにはありません。筋力不足、肥満などによる股関節の転移などにより前荷重で生活していることや、足先が開いて歩いているためなどの原因を突く留めて、原因を治してください。ふくらはぎ揉み 整体 西荻窪 姿勢矯正

 ◎タオルつかみ(タオルギャザリング)・・・外反母趾などに推奨される床に置いたタオルを足の指で手前に引き寄せる体操ですが、これもこれだけだと片手落ちです。手繰り寄せたら反対に元に戻すようにタオルを押し戻す体操をセットにしてください。

 当所でも、上記のような運動などに取り組み、現在そのリカバリーで来所されている方々は決して少なくありません。

 こうした罠に引っかからないためには、問題の原因を考えること、筋肉のバランスを考えること、が必要だと思います。

 なぜ、それが起こっているのか?

 これが分かれば、解決に一歩、二歩と近づけるのですから。

     体のバランスを回復できる礒谷式力学療法×CS60の整体院  杉並区・西荻窪  鴨下療法所
                                     杉並区松庵3ー35-21

姿勢矯正 西荻窪 整体 股関節

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