西荻窪駅から徒歩3分の股関節整体院・鴨下療法所です。【姿勢】

　明けましておめでとうございます。
　2024年の皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

　さて幕開けの話題は『姿勢』です。

　私は昔、ネパールの田舎を旅した時に高さ50～60㎝ぐらいの水を入れた金属の甕を頭にのせて急な坂道を登っていく女性を見て驚いたことが有ります。（私なら一往復でギブです）

　

　この頭の上に重い荷物を載せて運ぶ方法は世界中で行われていますが、なぜでしょうか？

　それは、姿勢が悪くならないから、です。

　頭の中心に荷物を載せると、それを落とさないように背筋をピシッと伸ばして歩かなくてはなりません。
　つまり、良い姿勢＝バランスが良い、と言えるわけです。

　それは、またバランスが良いとは無駄な筋肉の緊張が無い事なので疲れない。
　大変な肉体労働をするときに人間は一番楽な方法を探し、結果それが定着するのでしょう。

　では、反対に姿勢が悪くなる荷物の持ち方は？と言うと以前にも書いた、最近の若い人たちの肩紐を伸ばして、荷物が下にあるリュックのしょい方などはまさにそうです。

　

　このような姿勢は自ら、悪い姿勢を作る筋トレをしているという事ですから、わざわざ自分で猫背を作っているんです。　

　また、良い姿勢作りのために、バランスを強制的に良くるすアイディアとしてバランスボールの上に座る方法があります。

　不安定なボールの上で、体を安定させるために体幹の軸をきちんとボールの中心に合わせることにより良い姿勢を作り体幹感覚を養う事を目的にしていると思いますが・・。

　↑こちらは良くない見本です。　このモデルさんの骨盤は起きていないので腰に力を入れて無理やりいい姿勢を作ろうとしているようです。また、その緊張によるバランスの悪さから脚を開いてバランスをとっているので体中に不要な緊張が起こってしまっているようです。

　バランスを保つためには自身の重心を正確に球の中心に合わせないと転がってしまうので、自身のバランスを良くしようとする働きかけこそが姿勢矯正になるわけですが、写真のようにやり方を間違えると腰など痛める結果になりますから、行う時には正確に行なわなければ意味が有りませんから、お気を付けください。

　
　この様な間違ったトレーニングだけではなく、生活習慣において一度始めてしまった悪癖は意識しないと毎日、毎回繰り返して悪い姿勢を作る筋肉を鍛えているわけですから、どんどん姿勢の悪化に拍車がかかるのです。

　↓椅子に座る時も

　↓そして、上の写真のような座り方を長年繰り返せば、立派な猫背となってしまいます。

　繰り返しますが良い姿勢は疲れない、その良い姿勢とは『自然体』です。

　

体のどこにも不要な筋肉の緊張が無い＝重力の影響下で物理的均衡がとれている＝美しい、という状態ですから、大谷君を想像するとイメージしやすいですね。

　姿勢の崩れは、神経や血管の圧迫が起こる、内臓が下垂し、圧迫が起こる、呼吸が浅くなる、睡眠が浅い、体温が低下するなどの代謝が悪くなる、免疫力が低下する、と数え上げるときりがないほど様々な影響が連鎖的に起こります。

　ですから、無気力、集中力の低下、慢性疲労性症候群などの原因がよく分からない疾患などの多くは、この姿勢の崩れが原因であると、礒谷先生も看破しているのです。

　皆さんも今年は姿勢を良くして過ごしましょう。

　姿勢を根本原因の股関節から改善する礒谷式力学療法×CS60の整体院　　杉並区・西荻窪　　鴨下療法所