西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【踵落としより歩行が良い】

　例えば腕を伸ばす、縮めるという反対の動きがありますが、これを行っているのはそれぞれ別の筋肉と言う認識が有りますか？

　こういう反対の動きをする対になる筋肉を拮抗筋と呼びます。

　拮抗筋はセットですから、そのどちらかだけの筋肉を鍛えてしまうような運動は、この拮抗関係のバランスを失調するので注意が必要です。

　以前にも注意喚起をしました、愛好者がい多い『踵落とし』もそのアンバランスな運動の代表選手です。

　踵を落とすために踵を持ち上げなくてはいけませんが、持ち上げるのにはふくらはぎの筋肉を使いますが、踵を落とすために下げる時はほとんど筋肉を使いません。

　確かに踵への刺激は骨の新陳代謝を上げますから、骨粗しょう症予防のためには効果があるという理屈は確かなのですが、それにより脚の筋肉のバランスを崩すのは本末転倒です。

　そこで、『その場足踏み』を『踵落とし』に変わる骨粗しょう症予防としてご紹介しようと思いましたが、きちんとお伝えするのが非常に難しいし、ご自分で正確に行うことが難しいかなと思い、やはり歩行をお勧めします。

　ちなみに『その場足踏み』を行う時は、少なくとも下記の点に注意しながらでないと、体操事態で体を歪ませる危険があります。

　１，片脚状態の時の骨盤の位置・・長い脚に骨盤が載らず、短い脚には骨盤が載ってしまうので体の左右差が増大してしまう。

写真では、右脚に骨盤がノリやすく左脚には骨盤のノリにくい。これを繰り返すことにより体の左右差が大きくなってしまいます。

　２，脚を上げた時の腿の向き・・・腿を上げた時に、膝の向きに差がある。

　３，太ももを上にあげた時に、その高さに左右差が有る・・・これは長い脚の方が高く上がる傾向が有ります。短い脚には体重がよりかかるので太ももの裏側の筋肉が緊張を起こす傾向があるためと、外へ開き可動域の少なさが原因です。

　どうですか？　自分でこれだけの注意点を守ることはなかなか難しくないですか？

　しかし、体操で体を整えるためためは、これぐらい注意しなければ、頑張れば頑張るほど体が歪むのです。
（体の歪みを確実に解消できる体操はやはり礒谷式の屈伸運動しかないかもしれませんね）

　では、骨粗しょう症予防のためにできることは何か？

　私は、やはり『正しく歩くこと』をお勧めしたいのです。

　正しい歩行はやはり、体を鍛える王道だと思います。

　体のためだけではなく、お花を見たり美味しい空気を吸ったりメンタルにもいい影響がありますよね。

　しかし歩くことも体の癖が出ますから、やはりきちんとした指導を受けて歩いていただきたいのですが、歩くことにより健康を害さないようにするためには下記の点は最低限守る必要があると思います。

　１、まず自分の体の癖を知る・・・左右どちらの足が長いかを知り、少なくとも散歩コースが左右どちら回りかを決める。

　２，大股にならない・・・股関節をずらさないためには小股の方が良いのです。

　３，骨盤から歩く・・・この習慣習得のためにナンバ歩きなどもお勧めです。これはバランスよく筋肉を使うために必要な基本となります。

　４、足先を真っすぐにする・・・足先が開いていたり、内へ向いていると正しく筋肉が働けなくなります。

　５，少し腿を上げ気味にする・・・これにより地面をける癖が減少できます。

　６，視線は２０メートルぐらい先・・・目線が下がると背中が丸まり骨盤も動かなくなります。

　７，踵から着地する・・・これが、踵落としに変わる骨密度向上のために必要なポイントですね。

　８、少し後ろ重心位でゆったりと楽しく歩く・・私はよく「女王様になったつもりで歩いてくださいね」と言います。
　背筋を伸ばし、深い呼吸でまずはゆったりと歩きましょう！！

　９，靴底の注意・・・せっかく踵への刺激を意識した歩きですから、靴の底が厚かったり柔らかすぎでは刺激が軽減してしまします。なるべく底が平らで厚くないものを選んでください。

　文中でも書きましたが、少なくともこれぐらいは意識しながら正しい歩き方を習慣化していただけたら、骨密度も上がるし、自律神経のバランスも回復するし、いいことづくめだと思います。

　下手にバランスを失調しそうな運動には手を出さないことをお勧めします。

　正しい歩き方も習得できる礒谷式力学療法×CS60の整体院　　杉並区・西荻窪　鴨下療法所　　杉並区松庵3ー35－21