スワイショウを行うときの注意点

2026年05月11日

西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【スワイショウ】

スワイショウってご存じですか?

中国発祥の運動ですが、太極拳や気功の普及と合わせてその素晴らしい効果が広まりました。
私も呉式太極拳の先生からご教授いただき、時々行っています。

ただ、この素晴らしい運動も自分の体の癖を知らずに行うと弊害があると考えられます。

というのはほとんどの人の体には左右差があることが問題になるのです。

例えば、私が後ろから「鴨~」と呼ばれると、無意識だと右から振り返えってしまうのです。

これは、私の左股関節の外転度(脚が外に開く度合い)が右脚に比べて強いために、左脚が仮性延長と言い股関節の転位で足の裏から骨盤の上端までの長さが長くなっているので、自然と体重が右脚に乗りやすいので体の回転運動である後ろを振り向くという動作の時に右脚が軸になってしまうのです。

これ、皆さんも是非試してみてください。

何回か繰り返すと左右に偏りがありませんか?

または、明らかにこっちが振り返りやすいということはないでしょうか?

それが体にある左右差です。

ですから、そうした体に左右差が有る状態でスワイショウを行うと、私なら右に振る方が左に振る時より、動きが大きくより深く回せてしまうのです。

そして、それを繰り返していれば当然から体の左右差は大きくなるわけです。

しかし、自分の癖を知っていれば私なら左回りを意識的に大きくして、右回しを小さくすれば体の癖を解消する効果が期待できるわけです。

同じようにスワイショウを行っているように見えても中身が正反対になるのですから、やるなら自分の癖を知ってやらないともったいないと思いませんか?

また、これも公園などでスワイショウを行っている方やYouTubeの動画でスワイショウを紹介している方にも時々見られるのですが、骨盤の状態に関してはスワイショウを行う方全員に気を付けていただきたいと思います。

それは、骨盤を後傾してスワイショウを行うことです。

骨盤の後傾した状態では脚の筋肉はきちんと働けていません。
骨盤の後傾
                ↑骨盤が後傾とはこういう状態です。

そして、股関節にはもちろん膝にとんでもなく余計な負荷をかけています。

太ももの前面にある大腿直筋という筋肉は骨盤の内側から脛についている2関節筋(股関節と膝関節の2つの関節をまたいでいる筋肉)ですが、これを後ろに引っ張ってしまっていますから膝関節面がズレて膝痛の原因を作っているようなものです。
大腿四頭筋のイラスト図
     ↑大腿四頭筋の内の一つ、大腿直筋は太ももの前面真ん中にある筋肉です。

ですから、スワイショウを行う時には太極拳で言う立身中正をきちん守ることが大切です。

太極拳には、この時に収尾骨という注意点もあります。

尾骨を体の前方へ入れるという注意点ですが、この状態はうっかりすると骨盤の後傾と混同してしまいやすいのですが、ほかの注意点と合わせれば求められている状態は全く違うことがわかります。

スワイショウの時の姿勢

↑尾骨を前方に収めると骨盤後傾状態にはなりますが、骨盤後傾の時には伸ばされていた大腿直筋が、荷重を支えるために緊張します。

骨盤後傾は上に紹介したような姿勢ですが、立身中正と収尾骨を合わせて、膝を少し緩めて立つと腰椎の前弯が少し緩む感じになりますが、この時には大腿直筋が伸ばされているのではなく、負荷がかかっている状態になりますから比べれば違いは明らかです。

さらに、この状態のまま前全身リラックスし股関節も固めて支えるのではなく緩めることにより大腿四頭筋の負荷が最大になります。

自分の体幹を軽やかに使うためには自分の脚で、椅子に座っているときのような腰の軽やかさ作れるぐらいになりなさいと教えていただきましたが、スワイショウにおいても上半身が軽やかに動くためには脚に負荷がかかるはずなのです。

脚が強くなければ、武道でなくても養生法としても根本的なものになるはずがありません。

私の太極拳の先生の脚はものすごく太いので、さぞ歩くのが楽だろうなと思っていましたが、先生は「関節で支えることをしないから、いつもどろどろの田んぼの中を歩いているような感じだよ」と言われていましたが、そうなると先生の体感では自分の足の裏が地面の数センチ下にあるぐらい沈んでいる感じだそうです。

と我々一般の人間にはなかなかそこまでは追及できないのではないかと思いますが、スワイショウを行うときの基本姿勢に関して書いてみました。

流派により、少し違いはあるかもしれませんが股関節の視点からお勧めしたい注意点をまとめてみます。

1,立身中正・・・体軸をまっすぐにして上半身に不必要な緊張を作らない。

2,収尾骨・・・尾骨を前方に収め、腰椎を少し後方に丸めるような感じで腰に緊張を作らないようにする。

3,足先は平行にする・・・足先が開いたり閉じたりしないようにして、脚にねじれを作らないようにする。

4,両足の開き幅は骨盤の幅以内・・・脚がまっすぐな状態が股関節にもベストです。

5,膝を軽く曲げて太ももの前面に負荷がかかるようにする・・・太ももにある大腿四頭筋に平均的に負荷がかかることが理想です。

6,股関節で支えすぎないように股関節もリラックスする・・・これは脚力がないと難しいのですが、なるべく意識すると健康法としても非常に効果的な状態になります。

7,そして自分の体の癖を知り左右どちらに大きく振るかを決める・・・これは健康法としては必須です。これを守らないと、行えば行うほど体がゆがんでいくからです。きちんと自分の体の癖を把握しましょう。

 

以上を守り、体軸を回転させることで腕が体に巻き付くように脱力して行えば効果が最大限期待できると思います。

腰痛解消、肩こり解消などだけではなく、健康全般に効果の高い体操になりますし、武道やスポーツの基礎練習として重心移動や体の全体性、連動の感覚獲得などにも有効ではないでしょうか。

ぜひ、気を付けてチャレンジしてみてくださいね。

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