臨床例  肩に出来たこぶ…正体は?

 女性 50歳代 
 肩こりは20~30年間ずっと感じてきたが、ここ1年で左の肩が隆起してこぶ状になってきたものがさらに固くなってきたために、近所の医者で受診したところ悪性の肉腫の疑いがあるためにきちんとした検査を勧められた。紹介で癌研で検査を受けると幸い腫瘍ではないと診断はされたものの、痛みもあるし、気にもなるので鍼灸などを試していたが変化が無いので、知人の紹介でご来所されました。この左肩の症状のほかには、やはり右の肩も痛み、数年前からノドのいがらっぽさも感じている、胃痛、げっぷが出やすい、背中から腰に掛けても痛み、ギックリ腰になるんじゃないかな?と言う感じがいつもある、お酒を飲むと左目の奥が痛む、冷え症等の症状がありました。
 所見と治療
 写真の丸の部分、鎖骨の上部のくぼみが無いほど肩周りの緊張が強く、歯の食いしばりも強く見受けられました。(これはやはり以前矯正させていただいていた三叉神経痛があった方と同じ様な状態でした。写真の丸の部分、鎖骨上部のくぼみに指を当てて軽く触った時に痛みが強い方、くぼみ自体が無くなっているような方は要注意です。前肩により首が前方に引っ張られ胸鎖乳突筋が緊張しているのです)右脚が長いために右の骨盤が押し上げられて背骨は左側湾、左腰から左肩まで左半身に強い緊張が認められました。
 矯正の眼目は上半身の緊張を和らげることなので座布団矯正、腰枕矯正でしっかり身体の前面の緊張を取り除くことと、左右の足の長さを均等になるように矯正を進めました。矯正の初回から肩の硬さは少しづつやわらぎ、矯正9回目(週1回ペース)でボコッとしていた方の隆起、こぶは消失しました。したがって肩のこぶは、筋肉が拘縮したもの、つまり肩こりのひどいものだったのだろうと思います。痛みも軽減し夜間の痛みで寝れないとか、痛み止めを常に飲んでいると言う状態からはウソの様に改善していると喜んでいただいております。現在も治療は継続中ですが、これまでお酒を飲むと目が痛くなっていたのもお正月には大丈夫でしたと、うれしいご報告を頂きました。また、長年張り続けた湿布薬で出来た首のかぶれの箇所がむずがゆくなってきており、これも自己治癒力が活発になってきて治っていく過程の症状だと判断しています。
 この方の様に何十年と言うような慢性化した痛みや症状はなかなか1回、2回では良くなりませんが、続けていただくことにより確実に症状は改善していくのです。そして、ご自分できちんと身体を整えるトレーニングを繰り返しているために良くなったものが戻ってしまうと言う事も有りません。あらゆる慢性疾患、あきらめていた慢性的な痛みにこの療法をぜひお勧めいたします。