心と体の上書き保存

2026年05月08日

西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【上書き】

もう20年以上前のことになりますが、娘の発達障害の改善のために臨床動作法を少し勉強したことがあります。

これは、九州大学の心理学の成瀬先生が考案された体から心へのアプローチ法なのですが、例えば、鉛筆をもって字を書く時に鉛筆を指で持つ筋肉と少しの腕の力で字は書けるのに、肘に不要に力が入ってしまい、うまく字が書けないというような場合に、余計な力が入ってしまっている筋肉を見つけて、その力を抜く指令を自分で出して、必要な筋肉だけを使えるようにするトレーングを行い、体をうまく使えるようになる、という素晴らしいメソッドです。

この脱力と必要な力を使う訓練で、脳性小児麻痺の方の歩行の訓練をするなど、非常に実績があるメソッドなのですが、この時に不必要なところに力を入れてしまう事を『不当緊張』と呼ぶことを知りました。

私の娘もやはり不必要に体に力が入っていましたから、体が常に敏感になっているために体に障られることを非常に嫌がりましたが、この臨床動作法の先生の研究所に通わせていただき、娘の体がリラックスできるようになると、体に触れられることをあまり嫌がらなくなったおかげで私も股関節の矯正が出来るようになりました。

実際私も臨床経験の中で、こうした体に力が入ってしまっている多くの方と出会いました。

というか、ほとんどの人が力を抜くのが難しく感じていると思います。

そして、自分も不当緊張を行っていたことにも気が付きました。

私は、小学校の時に剣道を習っていましたが、もともと猫背なのでしょっちゅう背筋を伸ばせ!と怒られていたので、腰に力を入れて背筋を伸ばす癖がついてしまっていたのです。

また、女性で多いのが、子どものころにピアノを習われてた時に、私と同じように背筋を伸ばしていい姿勢をするように指導を受けて、腰に力を入れてる不当緊張が習慣化している方々です。

これは、悪い姿勢の緊張に自分で緊張を上書きするようなものですから、腰痛の原因になりますし、腰は動きに中心ですから、腰に無用に力が入っている状態は全ての動きの妨げにしかなりません。

また、体に痛みがある人はどうしても体に力を入れて、それに耐えていることも影響があると思いますが、その不当緊張によりさらに体を固くして痛みを増幅してしまっています。

そもそも、『ほとんどの方にすでにからの歪みは存在しますから、不当緊張は緊張の上書きと言えると思います』

そして、体と同様に心でもこうした上書きをしていることを発見できます。

例えば、私は固定観念、特にルールに関して強く心が動きます。

自転車に乗っていると、右側を走ってくる人に対して「何で、そんな危ないルール違反するんだよ!!」とすぐに怒りと共に思考が働くのです。

これはエニアグラムを学んだことにより、自分が傷つけられることを恐れる恐怖がそのベースにあることが分かりました。

そして私の場合は、その怒りの感情と同時に『怒ることは良くない』というエゴを律するスーパーエゴの命令が起こるのです。

これが、心の上書きではないでしょうか?

起こる感情は自然なもので、それを無理に押し込めようとするとストレスになり、ますます負の感情に捉われてハッピーではなくなります。

インドの聖人ラマナ・マハルシは「あなたはすでに完璧なんだから、すべてにイエスと言いましょう」というニュアンスのことを言われています。

私の怒りの例を出しましたが、怒りが良いと言っているわけではないのですが、まず出てきた感情を味わい、吟味するのです。

すると、怒りの感情はそれほど長続きしないで消えていきます。

そして自己探求が進むと、それまで固定的だった自分の固定概念が、だんだんどうでもよくなってきます。

つまり、自分がイライラしないで済みハッピーでいられるのです。

ここでまた、体の話に戻りますが、体も同様に力を入れて我慢するのではなく、問題の原因を見つけ出すことにより根本から解決すことが、その問題が起こっていた必然だと思います。

例えば、食事の内容が良くなくて起こっていた問題であるなら、その食事を変える工夫が根本的な解決ですよね。

それを、薬を飲むとか運動をして解決しようとすることは、問題に対して解決ではなく別の話を上書きしてしまっているということです。

ですから、私がお勧めしたいのは、何事も繰り返し起こることは特に『その原因を探ること』です。

最近は、深堀などという言葉もよく使われていますが、原因が分かればきちんとした対処法も見つかりやすくなると思うのです。

体の問題を根本から見つめる姿勢矯正×CS60の整体院

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