甲田先生 『断食療法の科学』 春秋社刊からの抜粋です。

脱臼ではなく、ほんの少しの(股関節に、筆者注)ズレが有る場合は、本人もそれに気づかず、また専門の医師に診てもらっても、わかりません。
しかし多少のズレが有るのですから、これに亜脱臼または不全脱臼とか副脱臼と言う名前を付けてもいいのです。 このような、ごく僅かではあるが股関節が正常なはまり具合になっておらない人が、実ははなはだ多いのです。 大体10人のうち、9人までが、厳密に言えば股関節の亜脱臼を起こしているとみて間違いありません。 この股関節の不全脱臼については、礒谷良公先生が長年よく研究してこられました。 そしてこの不全脱臼を治すことによって、脊柱の整正もまた可能になり、したがって、万病が治癒に向かうとい「礒谷式力学療法」を創始しておられます。
(中略)
さて、このように脊柱が曲がるかと言うと、骨盤に左右高低差が有れば、その骨盤に直立している脊柱は必然的に傾斜せざるを得ません。しかし、それでは上体は左または右の方に傾いて直立できないのです。 それゆえ、脊柱はその骨盤の傾斜をうまく調整して直立できるように途中で湾曲するわけです。 しかも、脊柱が左右どちらかへ湾曲する場合、骨盤の傾斜の度合いとか、体形いに応じてその人特有の湾曲の仕方を取ります。
そして、この湾曲と、前後のネジレの一番大きく影響する椎骨が副脱臼を起こしてきます。 その結果、その部分の椎間孔を狭め、脊柱神経を圧迫し、色々の病気の原因になってくるわけです。
(中略)
骨盤を左右正しく揃えておくことを忘れては何にもならないわけです。 ましてや、カイロプラクチックとか指圧整体術などで、脊椎骨の矯正を業としている人が、その狂いがどういう原因で生じたか、そしてその狂いを矯正するにはどうしたらよいかを指導してやるのでなければ、単なる整骨商売になってしまうでしょう。 世間一般には、こういうことが往々ありまして、無知な患者さんが、一年も二年も、整骨医のもとに通っているのを見聞します。
患者さんを診察して、「あなたは、ここと、ここと、背骨が狂っております。 このまま放置しておいたんでは、いつまでたっても病気は治りませんよ」と説明しながら、パッパッと整体術を施し、「はい。これで元に戻りました」 「そうですか、どうも先生ありがとうございました」と、喜んで気前よくお金を払い、玄関の戸を閉めて、五、六歩歩いたら、今矯正してもらった背骨がまた元に戻ってしまっております。 「では、また明日いらっしゃい」というわけで遠い道のりもいとわず出かけ、昨日と同じように整体術を施してもらいます。 そしてお礼を言って帰るが、やっぱり100メートルと歩かぬうちに、今整復してもらった背骨の狂いが元の木阿弥になってしまっております。 それもそのはず、左右不整になっている骨盤を他人によってではなく、自分で矯正すると言う肝心な方法をおしえてもらわないからです。 だからそのような骨盤で歩いておっては、何べん背骨を矯正してもらっても、また元の木阿弥になってしまうのは当然のことです。
だからなんといっても、まず左右不整になっている骨盤を整えると言う事に重点を置くべきであると知っていただきたいのです

TV『主治医が見つかる診療所』の篠原佳年先生の推薦文

 TV『主治医が見つかる診療所』、著書『快癒力』でおなじみ
 医療法人わいわいクリニック理事長
 医学博士
 礒谷療法ほど納得できる療法を他に知らない
 長年、医師として患者を観察した結果、多くの病人は骨盤に歪みが有ることを発見した。 礒谷療法の言う『股関節のズレが骨盤や脊髄の湾曲を生み、そのため病気は起こる』との説は実証的で説得力を持ちます。 足の長さと病気との関係に着目した礒谷療法、これほど如実に納得できる療法を、私は他には知りません。

船井幸雄先生と篠原佳年先生の対談  『ザ・フナイ』2009年9月号より抜粋

 船井 2007年3月に、マイコプラズマ性の肺炎症状から病気が始まりました。(中略)去年の7月から左顔面の神経が麻痺しています。
 篠原  船井先生、そこに横になっていただいていいですか? 先生、右の股関節にロックがかかっているようですね? 右の股関節のここを押すと痛くありませんか? 左側 はどうですか?
 船井 そういえば、左は痛くないが、右側は痛いですね。
 篠原 右股関節がずれたために、背骨が反対側に引っ張られているんです。 腹筋が弱くなっていると、ひっぱられることで背骨もずれてきて結果的に、ずれた股関節と反     対側の上半身に影響が出やすくなるのです。 股関節がずれていると、知らず知らずのうちに体のあちこちの部分に負担がかかるために、内臓にも影響が出て、高血圧、糖尿病、高脂血症なども招きやすくなります。 仰向けに寝て、膝を立て、こうして股関節を緩めるといいのです。 そして仰向けのまま 、膝を抱えて上半身を起こすと背骨も伸びて、ずれが緩和されます。 ほら、今度は右膝が内側に倒れるようになりましたね。 股関節をゆすって緩め、背骨を伸ばしたので、,ズレが一時的に解消されたのです。 ただ、足腰の筋肉や腹筋を鍛えないと、直しても、すぐまたずれやすくなってしまいます。
船井  そういえば、思い出しました。2004年5月6日、溝に落ちた時に手をついたんです。 そのときに肩を痛めたのですが、脚の付け根の股関節にも影響が出ていたので     すね。 そこには気が付きませんでした。
篠原  西洋医学では、患部ばかり見ています。 しかし、病気の原因は、身体のズレ、体の歪みからきている場合が、思った以上に多いのです。 人間の股関節は、骨盤の位置を決めてゆきます。 この考え方は、礒谷式力学療法といいます。 私自身、なかなか治らなかった右ひじの痛みが、礒谷式で股関節をちょっと調整しただけで、あっという間に治った経験があり、自分でも参考にするようになりました。

遠藤周作先生『私の見つけた名治療家32人』治らないと諦めてる人へ贈る 祥伝社刊

 P277 骨盤の歪みこそすべての元凶
 遠藤 腰痛について、もう少しお話をお伺いしたいのですが、まず原因はどういう・・・・・。 

 礒谷 腰痛の原因と言うのは、脚に長短ができますと、その結果、骨盤がゆがんで傾斜しますね。 そうしますと、それに比例して、骨盤に垂直についている背骨が湾曲する訳です。 背骨が湾曲すると、腰の筋肉が脚の長い方に片寄る。 つまり腰の筋肉の偏在ですね。 そのために腰が痛くなるというわけです。 それから、脚の長い方の骨盤が上がると、背骨と骨盤の間に仙腸関節と言うのが有るんですが、その仙腸関節が脚の長い方に少し捻じれる。 それがギックリ腰の根本原因です。

 遠藤 ははあ、なるほど。 

礒谷 これがさらに進むと、椎間板ヘルニアなどになります。 ギックリ腰や腰痛になると言う事は、同時にヘルニアも進行しているんです。 だって、骨盤が歪むし、背骨がねじれるわけですから。 

遠藤 はい。 

礒谷 ヘルニアで西洋医学の病院へ行くと、まず牽引しますでしょう。 なるほど、引っ張ってる間は伸びているかも知らん。 けど、離したらすぐに元に戻ってしまいますよ。 頭に風船でもつけて、上にひっぱりながら歩いたら背骨は伸びているかもわからんが、意味ないです。 それで治らないものやから、今度は手術をする。背骨が歪んで椎間板軟骨が横へ出て、それが坐骨神経を後ろからして取る。 つまり背骨が歪んだままなのに、それを治さない。 あくまで局所だけを考えている。 そこがまちがいなんですね。 遠藤 なるほど。
 (中略)

 礒谷 はい。簡単なことなんですよ。 人間には平衡中枢と言うの が有りまして、引力に対して真っ直ぐに立っているわけです。 ですから、とにかく骨盤を正しい位置にもっていけば、どんな背骨も垂直になるんです。 

前田華朗先生 『現代医学にとりいれるべきだ』

 前田総合医学研究所所長 元 東京女子医科大学教授 医学博士 横浜 アドバンスクリニック院長
 ロバートコッホの結核菌の発見、フレーミングのペニシリンの発見、そして今や遺伝子解析と組み換えと医学が進む中、脚光こそ浴びないが「長い間の足の習慣による左右の股の不整、それが多くの内臓疾患や腰痛の基となっている」・・・・・という故 礒谷良公氏の理論は、膨大な実績によって我々に感動を与えてきた。
 多発性椎間板ヘルニアで歩行も睡眠もできなかった私が、数日間のこの治療で、夢の様に痛みが去っていったあの感動は忘れることができない。 そして多くの人を紹介し、みんなから喜ばれている。 自然科学とは、わずかな現象に注目し、それを追及して行くところに面白味が有り、それが幾多の試練を経て感動に結びつくことがよくある。
 礒谷式力学療法は、広く現代医学の中に取り入れられるべきものだと思う。 これによって多くの方々が病気から癒されることを心から望むところである。