膝痛でお通いいただいているある患者様から「先生には言ってなかったけど、3年前から乳がん検診で引っかかり、経過観察してきた右乳がんの疑いがある腫瘤が消えたのよ~」とご報告をいただきました。
良かったですね。
ただ、この方の場合左のひざ正面が痛いという左足が長い方の症状が出ている方でしたので、もし乳がんが発症するなら左側の確率が高いので、右側なら、乳腺のつまりとか筋肉の硬縮による体液の流れの悪さによるしこり的なものではなかったかと考えています。
これは先代の礒谷公良先生が作られた『要図』と言う体の歪みの連動を図示したイラストに明らかなのですが、左足が長いと基本的には右上半身に問題が起こります。
右の肩こり・40肩・50肩、右首筋の痛み、右目のトラブルと言うようにです。
しかし、上半身で1か所だけこの法則ではない場所が有るのですが、それが乳房になんです。
私の臨床経験でも、左足が長い方は左乳がん、右足が長い方は右乳がんでした。
もし乳がんを疑われている方がいらっしゃれば、是非確認してみてください。
①右乳がん…左脚に体重をかけやすい、スカートは左に回る、左肩がこる、呼吸器が弱い
②左乳がん…右脚に体重をかけやすい、スカートは右に回る、右肩がこる、胃腸が弱い
私はこれは筋膜の連動を解明した『アナトミートレイン』(身体の中を筋膜のつながりが縦横に走行しているさまは電車の線路のようだという事を解剖により証明した画期的な本です)の筋膜のつながりから考えると、乳房で起こる問題は肩こりなどを引き起こす筋膜の連鎖よりも深いとこでろの筋膜のつながりで起きてしまう問題と捉えています。
体の歪みでどちらの胸にがんができるなど、『嘘だ~』と思われるかもしれませんが、先代は徹底的な統計で左右の股関節と疾患の関係を解明しましたので、この関係性はかなりの高確率で当てはまると思います。
以前礒谷療法を学びに来た西洋医学のお医者さんが「以前勤めていた呼吸器科で、ぜんそくでお亡くなりになった方を拝見すると、100%右足が長かったので、礒谷療法はすごいな~と思いました」とおっしゃっていましたが、これは右足が長い人は呼吸器に問題が起こりやすいという『要図』の原則通りの証明の一つだと思います。
蛇足ながら、私が乳がんの方へのインタビューで分かったことは、とにかくパンが好きな方が多い事です。
白いパンには栄養も繊維も足りませんし、さらに乳製品が多くなりやすいので小腸が汚れてしまうのが問題なのだと思います。
ですからパンを食べるならドイツパンの様な繊維がっぷりのズシッと重たいパンを食べること、そしてバターよりオリーブオイル、ジャムよりはちみつで召し上がるようにお勧めいたします。