交感神経の働きはいわゆる戦闘モード、副交感神経の働きはお休みモードとごく単純化していうならそういう事です。
例えば有害なウィルスとかが身体に侵入したら、戦闘モードでそれらをやってけてくれるわけですね。
しかし、仕事の緊張感などで戦闘モードにズーッといると、血流が悪くなる、眠りが浅くなる、そして活性酸素が溜まるなど弊害が出てきますから、この緊張しすぎで起こる疾患の代表は、ガンなどの腫瘍、パーキンソン病等がよく言われています。
そして、副交感神経がズーッと優位な状態が続くと、今度はウィルスなどと戦ってくれなくなるので感染症に対して弱くなったり、うつ病等に罹患しやすくなります。
また、以前読んだことが有る話ですが、『北米大陸で生活しているもともとヨーロピアンの人たちは、気候風土が温暖な土地で暮らしているために、副交感神経がかなり優位な状態になっているので食欲が進み、食べ過ぎによる糖尿病が多くみられる。 対して日本人の糖尿病はストレスによる食べ過ぎの糖尿病が多いのに、食事制限するような治療をするから、ますますストレスが強くなり、病気が長引く』と言うのです。
ちょっと脱線もしましたが、このように副交感神経が働けば食べ過ぎも起こりますよね。
ですから、神経の働きはバランスよく、その時の環境、状況により適切に働くというのが大切になるわけです。
そして、そのように神経が働くためには筋肉の緊張などで骨格が狂うことによる圧迫などで神経の働きを阻害させないことが非常に大切になります。
イソガイ療法でいう左足が長いと消化器、婦人科系にトラブルが起こるというのは左骨盤が高くなることによりおこる背骨の右側弯した部分でのそれら臓器を支配している神経を圧迫することにより起こります。
また、ストレスに対して弱いな~とお感じになる方ですと、副交感神経が有る、お尻の真ん中にある『仙骨』と『首』を緩めるのが非常に大切になります。
よく整体院などで『仙骨と頭蓋骨はつながっているから』とかいうのを聞いた事が有る方もいらっしゃるかもしれませんが、当たり前です!!
身体は全てつながってるじゃないですか。
当院の施術は特定の部位だけを見ることはしません。
痛みのある個所だけの処置ではなく、もちろん副交感神経だけが優位な状態などでもありません。
身体を整えれば、痛みや疾患はおのずと取れていきますが、それを自然治癒力と呼び、それを引き出すことが本来の治療と考えています。