名著 日本の弓術…何かを極めるとは。

『日本の弓術』
オイゲン・ヘリゲル著 岩波文庫
私はこの本を太極拳の先生に教えていただきました。
先生が、中国の先生から離れ独学の難しさの中で困難に直面された時にこの本に励まされたそうです。
そして、この本には『何かを学ぶ』という事が描かれています

私たちは学校教育の中で、思考を使い合理的に物事を判断するように習慣付けられています。
運よく、小さい時から武道、芸事など頭ではなく体で理解し実感出来るものに巡り合える方は非常に幸運だと思いますが、さらにその中でも適切な指導者に出会うことは本当に得難いものだと思います。
中国では、『いい師匠は3年かかっても探せ』と言われているとも言われているそうです。
この本の著者ヘリゲルさんはドイツの哲学の先生で、本による理解では真理は知識としては得られても実感はできないと、日本に来る機会を得たことを幸いに弓道に取り組みます。
そして、最大のラッキーはご縁があり弓聖とうたわれた阿波研造先生のご指導を受けられたのです。

しかし、今までの合理的な思考方法では先生の教えを理解することができずに試行錯誤を繰り返していくという、奥深い教えを得る大変さが描かれているのです。
思考は何かを計画するためには非常に有効な手段ですが、思考では到達できない世界が厳然とありますね。
ヘリゲルさんはですから弓の世界に禅を求めたのです。
太極拳の先生も太極拳は立禅と言われましたが、思考を止めて真理を求めれば、すべて禅なんでしょうね。

この本で私が忘れられない先生の一言は『柿の実が熟して自然に落ちるように離れは起こる(離れは弓から屋が離れる事)』です。

かっこいい~、あこがれちゃいます。

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