からの巣症候群

 皆さんはからの巣症候群(以下からの巣と言います)と言う言葉をお聞きになったことがおありになるでしょうか?
 これは、子供が巣立ってしまい家にポツンと取り残されてしまった寂しさ、空しさかが進んでしまい抑うつ症状が出てくることをそう呼ぶようです。
 5月病や燃え尽き症候群などと同様の、やり場のない虚脱感が自分の内面に向いてしまう様なものではありますが、このからの巣は子育てが終わり、子供が社会に出ていく時期がちょうど更年期障害などと重なることが症状を強めてしまう傾向が有るようです。

 これは、実際に患者様のお知り合いの方のお話ですが・・

 男のお子さんが立て続けにお二人家から独立されてしまい、ご主人は仕事で帰りが遅いといういう世帯の奥様が、この症状からうつ病になってしまい、ご主人が返ってくるまで台所でボーっと明かりも付けづに真っ暗な中で座っているという様な状態になっていたそうです。
 そして、奥様がそのような状態の時にご主人様がご病気で突然お亡くなりになってしまったそうです。
 周りの方々は『奥さんはどうやって生活していくのだろう? 奥さんは大丈夫だろうか?』と心配されたそうです。
 しかし、それからしばらくすると犬を連れて元気に背筋を伸ばして歩いている奥さんの姿を目撃されたそうです。

 これは決して奥様がご主人を嫌いだったからせいせいして元気になったという話ではありませんよ~、念のため・・・
 この方の症状にとっては、ご主人様がお亡くなりなって、自分がしっかりしなくては!と思った事と、犬を飼い始めたことがすごく良かったのだと思います。
 
 からの巣になり易い方と言うのはそもそもが、生真面目な頑張り屋さんタイプの良妻賢母型の方がなり易いらしいですから、犬の世話は自分がしっかりしなくてはと、強く思われたその気持ちが空っぽに感じた生活に生きがいを生んでくれたのではないでしょうか?
 (ただ、このカラの巣も症状が進むと本格的なうつ病に進んでしまったり、キッチンドリンカーからアルコール依存症に進んでしまうケースもあるそうなので、そういう時は専門家に相談してカウンセリングや治療が必要になります)

 当院ではこうしたメンタルの問題も、ある程度身体の領域と共通している部分が有ると考えています。
 このからの巣で言うと、更年期障害と子供の巣立ちが合わさる事により症状が強くなると先ほども書きましたが、更年期により起こる不定愁訴も、身体を整えることにより軽減させることが出来ます。
 漢方では瘀血(おけつ)と言われる血の流れの悪さを表現する状態も、結局は身体の歪みによる血管や神経の圧迫や体液の流れの悪さが大きな原因となっているのですから、身体を整えると言う事は全ての治療に先んじて必要な事だと思います。
 
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 

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