松に思う。

 私の整体院は杉並区松庵と言う所にあります。
 不勉強で、この地名の由来などを調べた訳では有りませんが、自転車で通勤してくる道筋には立派なお家が多く、玄関わきに松が多く植えられています。
 また、私の通勤コースは公園の中を走るので、やはり松の木を目にする機会が多いのです。

 私が習っている(いた?)呉式太極拳の先生は、中国語をうまく日本語のニュアンスに出来ないものはそのまま中国語を使うから、辞書は白川静先生のいいものを買う様にと初めに言われて、日本語と中国語のちゃんぽんでご指導くださいましたが、その時に先生が一番多く使われた単語は、この『松』ではないかと思います。
 この松は、中国語では『そん』、と発音します。
 意味は「弛む、リラックス」の様に解釈していましたが、最近の松の木の観察で、少し理解できたことがありました。
 松の木は地面からいきなり曲がって生えていたり、上の方で急に捻じれたり様々に変化して成長しますが、その様は本当に自由です。
 多分、日当たりや、地面の中の硬さや柔らかさ、風の強く当たる方向,木自体の特性などの条件で樹形も変化するのでしょう。
 しかし、どんなに目に見える部分のバランスが悪くても倒れることなく、淡々と成長を続けていきます。
 それは、目に見えない部分、つまり根っこの強さが有るから可能な事なのだと言う事が、当たり前のことなのですが、実感を伴う私の発見だったのです。
 これはまさに、太極拳で求められていたことに通じるのです。
 それは、股関節を緩めて、重心を落として、脚に負荷をすべて負わせることにより初めて上半身、特に腰は「そん」出来る、と言う基本的な教えなのです。
 さらに、これは私の勉強したイソガイ療法でも全く同じだと思うのです。
 イソガイ療法は武道では無く治療のメソッドですから、強さよりバランスをまず問題にしますが、脚の筋肉がバランス良くなり始めて、骨盤が水平になり、背骨が垂直になる状態をキープしていくのにはやはり脚の強さも問題になってきます。

 最近、ゆるめる系の健康法が盛んに紹介されていますが、緩んだ状態をどこが支えるのでしょう?
 
 今度松の木をご覧になる機会がありましたら、ぜひその根に思いを馳せてみてください。
 そして、防風林に使われるほどのその強さを、私たちも見習い元気に生きていきましょう。
 

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