変形性股関節症の方の歩き方・・・悪循環にならない様に!!

 変形性股関節症の方の痛みは、実際発症された方にお聞きすると『脳天まで突き抜けるような、強烈な痛み』と表現される方もいらっしゃるぐらい、とても強い痛みです。 
 ですから、どうしてもその痛みから逃げるような歩き方になってしまうのですが、残念ながらそうした歩き方は逆に痛みを作ってしまう歩き方になりがちです。

 ①まずポイントは、変形股関節症の方々は、先天性股関節脱臼、先天性股関節亜脱臼、臼蓋形成不全、ペルテス氏病などの疾患から発展的に発症するケースが多いのですが、これらの疾患が絡むと、股関節の角度が内に捻じれる事が多くなります。

 ②この股関節角度の内捻じれが、太ももの内転筋群の緊張から骨盤を起こしてしまいます。
  そして、この骨盤の起き上がりは同時に腰骨の反り腰を作ってしまいます。

 ③この起き上がった骨盤は太ももの骨に対して、ブロックをかけてしまいますので、歩行時に脚だけが前に出て、骨盤が動かなくなります。
 これには反り腰も大いに影響しているのです。

 ④そして、この股関節角度の内捻じれは脚の裏側の緊張を作りますので、アキレス腱なども硬くなっていますから、地面に着地する時に、つま先からつく様になり易いのですが、この顕著な例は小児麻痺の方などの尖足(せんそく)です。
 
 ⑤この状態に痛みから逃げるために(踵から着地する衝撃から逃げるために)さらにつま先か地面に着く、いわゆる忍び足、抜き足差し足、という歩き方に拍車がかかるのです。
 しかし、実際歩いてみていただけば分かるのですが、つま先で着地すると股関節は内に捻じれるのです。
 逆にかかとから着地すると、股関節に回旋するようなブレは起こりません。
 最近、股関節疾患の方に、『つま先から着地して、股関節に対する負担を軽減しましょう』などと言うとぼけた指導をする人がいると聞き、大変怖いな~と思っています。

 ちなみに、こうしたアキレスけんの緊張はスポーツでも起こる症状ですが、こうした緊張を強く持つ方々の特徴は、椅子に座った時に足の裏を浮かせてつま先で床に触れているような座り方にも現れます。
 
 ⑥また、着地する時の恐怖から、まず着地して、次にそこに体重を乗せていくと言う通常の歩行方式では無く、足がつくと同時に身体もその脚に乗せてしまう歩きになる方がいらっしゃいますが、こうした歩きも通常使う筋肉では無い筋肉を使うために股関節に無理をかけます。

 ⑦さらに安定感を求めるために足先を開いたり、左右の足の幅が大きくなったりがさらに股関節の負担を増やしているのです。

 当院では最近、患者様にご自身の歩行に対してご自覚を持っていただき、さらにいい歩きの自信をつけていただくために歩行の動画撮影を行い、ご覧になって頂いております。

 痛みなく、軽快に歩けるように頑張りましょう。
 
 
 

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