もうこの靴10年履いてるから! 靴の良し悪し。

 以前、脚全体の裏側にものすごい緊張がおありになる女性の患者様がいらっしゃいました。
 主訴は、肩こり首こりからくる頭痛、吐き気でした。

 履かれてきた靴を拝見すると、靴底が全体に高く、なおかつ踵が部分がつま先よりも4センチ以上高いものでした。
 「これが原因で、体重が前に掛かりすぎているためにふくらはぎから、腿の裏背中、腰、肩首とつながりで緊張を起こしていますから、是非フラットな靴をお履きください」と説明させて頂くと、「この靴はすごく履きやすくて、私はもうこのブランドの靴を10年も履いているんだから、ほかの靴は履けない!」とおっしゃられました。
 「でも、この10年以上今の症状は変わっていないですよね? 不調の時に整体などを受けて一時的にお楽になっても、身体を支える筋肉は年齢とともにどうしても弱くなりますから、問題はなるべく早く解決していきましょう」と重ねて申し上げると、「でも、フラットな靴は疲れるから・・・」
 そうなのです! 身体に心地よい靴はそういう落とし穴があるのです!

 例えば、この方の場合。

 もともとのO脚で後ろと、外側に重心がかかりやすいのを、重心を前方にかかるヒールの高い靴を履く事により、前後のバランスをとってきたのです。
 つまり、本来重力下で生活するために自分の身体でバランスを調整する機能を、靴と言う外部のモノで、調整してしまった為に、身体自体のバランスはさらに悪化してしまっているのです。

 これは、靴以外でも、歯のかみ合わせの矯正、補高装具、背骨の曲がっている所を真っ直ぐにするような手術、コルセットなどでも同じように問題をより複雑化させてしまいます。
 確かに、足にフィットする靴は履いた時に『これだ!』と言う心地よさが有りますから、この方の様なお気持ちは良く分かります。

 例えば私の様な外側に体重が掛かる人間は、土踏まずを押し上げてサポートするような靴を履くと、すごくフィット感を感じます。
 しかし、こうした靴を履き続ければさらに外荷重が助長され、身体に色々な不調が起こってしまいます。

 幸いこの方は私の説明をご理解下さり、頑張って慣れないフラットな靴を履くことに挑戦していただき、お身体の肉体改造!に成功していただきました。

 皆様も、「その時が楽、と言う事が本来的に継続的に身体のためになっているのか?」と言う視点を是非お持ちください。
 

 
 

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