自閉症の脳の働きー『僕は考える木』を読んで

 以前太極拳の先生が勧めて下さった『ぼくは考える木ー自閉症の少年詩人と探る脳の不思議な世界』 ボイシャ・アイバーセン著 小川敏子訳 早川書房刊 を読んだ時、そのアプローチの仕方に感動を覚えました。 お話は、アメリカ人の自閉症の子供の両親がイギリスの自閉症に関する論文で見つけたインドのやはり自閉症の親子がコミュニケーションが出来ている、と言う記事を見つけると言う所から始まります。そして、これはかなりアメリカらしいな、と思いましたが、この両親が、アメリカでの自閉症に対する研究に対する国の予算が少ないから、議会に働きかけて予算を取り、大学などの研究者に働きかけ、このインドの母子をアメリカに呼び寄せて、その手法を研究、取得すると言う物です。 このインドの母親は、すごいスピードで子供に言葉を投げかけるのですが、そうすると30分ぐらいは子供も集中してコミュニケーションを取ることが出来、その間に好きな詩を作ったり、自分は詩人になりたいことなどを話すことが出来るのです。 そして 、最後にはこのインドの母親がアメリカの自閉症の両親たちにこの方法を教え始めた、と言う風に書かれていました。 (その後この方法が普及したり、日本に来たかは不勉強で追跡しておりませんが、いずれ調べてみるつもりでいます。) 太極拳の先生が私のいこの本を勧めて下さったのは、不可能と思える事でも研究を追及すれば道は開ける例としての事だったのではないかと思います。 そして、今日この話を書いているのは、少し前お話する機会がたまたまあった自閉症のお子さんを持つお母さんの「うちの子供の絵は(すごく楽しいいい絵をこの子は描くのです)主人公がいない、と言われたことが有る。 脇役も主人公も背景もみんな均一なの」と言う印象深いお話も、もしかすると、この本で言っている自閉症の人の脳が高速で働いていてアウトプットが追い付かない状態と関係しているのかな、と思ったのです。つまり、視神経から入ってくる視覚情報がものすごく多いために主人公、わき役と言う概念より情報そのものが優先した状態なのではないでしょうか? このお母さんのお話を聞いてから自閉症の子供の描いた絵を何枚か見ましたが、やはり共通の特徴として、隅々まで点描などでも均一に手を抜くことなく描いています。 ですから、話すと言う行為は相手がいる事なので、話すそばから状況が変化してしまうために苦手になっている人でも、紙に向かって絵を描くと言う行為なら、その間、脳の働き・視覚情報を止めてアウトプットに集中でき、一点一点同じ大切さで書き込んでいけるのではないでしょうか? とりとめのない話になりましたが、娘の発達障害などと合わせて今後の研究課題の一つです。 皆さんもすごくいい本なので読んでみて下さい。

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