臨床例 レックリン・ハウゼン氏病 

 礒谷公良先生の著作には、この病気の状態を股関節から読み解く試みがなされています。 この疾患が広く世の中に知れたのは、映画『エレファントマン』によってでした。 先生の著作「奇跡の礒谷療法」には、この病気を股関節の転位から読み解く意欲的な試みがなされております。 映画のエレファントマンの股関節は、右股関節前方転位による右大腿骨、右ひざ関節の変形、そして左股関節脱臼による極度の跛行、と言うように、やはりその根本原因は股関節にあった。 そのために、骨盤が変形し、脊柱が大きく左に側弯・後湾し、その結果、顔までが極度に変形したのである。 彼の病名は、レックリン・ハウゼン氏病と言い、現代の難病の最たるものといわれている。 ロンドン病院の彼の主治医が、根本原因が”股関節の歪み、および脱臼”にあったことを知っていたらと、私は残念でならない。  と書かれております。  私は、先代ほど経験も有りませんし、股関節治療だけで、この疾患に対してどれだけ治療の効果が有るのか正直分かりませんが、私の1例しかない経験ではありますが、やはりこの疾患の方は、股関節の転位が大きくなっております。 その方の場合は大腿骨骨頭が変形していて、骨盤とほぼ癒着の状態にあります。 右骨盤上方転位から、脊柱左側弯で頸椎は後湾と言う状況でしょうか。 私がいつもこの方の調整で心がけているのは、この方が少しでも歩きやすく、生活し易くなると言う一点です。 まず、股関節の可動範囲を少しでも広げるような矯正を行い、癒着している股関節の動きを補えるように、腰椎などもなるべく動きやすくなるように考えています。( 股関節の癒着と言う状態は、健常者の様に脚がスムーズに前には出てくれません。 ですから股関節の可動範囲を補うべく、背骨の下の部分、腰椎と呼ばれるあたりを柔軟にすることにより、骨盤が前に出るようにしていかなければ歩くと言う事が困難になってしまうでしょう。)  今のところ私の行っている調整は、力不足で申し訳ないのですが、身体の歪みから起こる2次的な問題(例えば骨盤の高低差から起こる、腰痛や肩こりなどなど)を起こらなくする、または改善させる保存療法的なアプローチになっていると思います。 将来的には、しっかりと研究して疾患自体を改善するお手伝いができるといいなと考えております。  

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