所作・日常生活動作

 「雑だね~」これは、私が太極拳の先生からいつも言われている言葉です。 先生は『この太極拳教室は健常者のリハビリ教室だからね」と常々おっしゃっています。 しかし、これは太極拳だから求められていることではないと思います。  普通の生活者としての我々の動きを見てみるとかなりでたらめに身体を使っていることに愕然とします。 えいやっとばかりに反動で動くことはないでしょうか? 寝ている姿勢から起き上がる時、椅子から立ち上がる時、荷物を持ち上げる時、あらゆる場面で反動を使ってしまいませんか? 野口体操の野口先生は、『人間は水の入った皮袋』と表現されましたが、さすがいい表現だな、と感心いたします。 ですから寝てる姿勢から起き上がる時、(礒谷式では股関節の角度矯正の観点から右からか左からかの制約もあります。 左足の長い人は右側に倒し、右足の長い人は左に倒します) まず膝を立てて、どちらかに倒して、上半身の重さを少しづつ股関節に乗せてカラになった上半身を手や肘をうまく使い起こしきて、正座になり、しっかりと股関節に乗っている体重を、(左足の長い人は右足から、右足の長い人は左足から)片脚に内部の変化、コントロールにより体重を乗せて、空になった脚を前にだし片膝立ちになり、次いで残りの脚をだし立ち上がります。 この体重移動が意識していないと結局乱暴になり、片側に完全に体重が乗っていないのに次の脚を出したりと言うように使ってしまっているのです。 合気道の開祖、植芝盛平先生のお言葉も、私の先生も良くおっしゃいます。『何割何分の話ではない,何厘何毛の話なのだ』と。 千分の一,万分の一と言う細やかなコントロールをする意識、繊細な感覚があって初めてその力がどういう物か理解できる入口に立てる、という恐ろしく深い世界のはなしですが、少なくとも我々は、日常生活で反動をつけた振る舞いはやめた方が身体のためですね。 反動は瞬間的に特定の部位にかなりの負荷をかけてしまいます。 また、腰の悪い人ほど腰の反動、首が悪ければ首の反動と言うように、使いすぎてるから悪くなるという因果関係も感じております。 所作や日常生活のクセなども見つけ次第私は、指摘させていただきます。 生活の積み重ねが結局はその人を作るものだと思うからです。 病気も、痛みも事故や遺伝的なもの以外はなるようにしてなってしまうと言う事でしょうか。 ですから、治るようにすれば治ると言う事ですよね。
 

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