猫背、いい姿勢?

 恥ずかしながら私も猫背です。 これは子供のころからで、小学生の時には心配した母に剣道を習わせられました。 しかし、今にして思えば当然ですがいくら背骨を伸ばせと言われても、背中に竹刀を突っ込まれても、その瞬間だけで直ぐに背骨は丸くなってしまいます。 これは骨盤、股関節周辺の筋肉がO脚の緊張を作っているから、それらの大きい筋肉に引っ張られて、背骨は丸まってしまうのですから骨盤、股関節の有り様を変えなければ背骨だけ真っ直ぐに等なる訳有りませんし、もしなってるなら、さらにたちの悪い状態であると言わざるを得ません。
 つまり、股関節がO脚で骨盤が後ろに寝た状態でそこから出ている背骨は当然後ろに丸まっているのが必然なのに、背骨周辺や胸のみぞおちあたりの筋肉の引き上げで腰骨を前にそらしていい姿勢を作っているのなら、それは既にある筋肉の緊張に加えて新たな必然性の無い、不当緊張をプラスした状態になっているだけなのです。 以前拝見した女性はマナー等を教えてらっしゃり、仕事柄いつもビシッと良い姿勢をされていました。 しかし、彼女はこの一見いい姿勢しかできないのです。 「背中を猫のように丸めて下さい」とお願いしても、腰から90度に背中が曲がるだけで背骨は真っ平らなままなのです。
 そして彼女は椎間板ヘルニアになってしまい、さらにぎっくり腰も頻繁に起こすようになってしまっていたのです。 幸い真面目に療法に取り組み健康と背骨の柔軟性を取り戻す事が出来ましたが、半年から1年位時間がかかってしまったように記憶しています。 (こじれていない椎間板ヘルニアなら3回から10回ぐらいの調整でいい結果が出てくると思いますが、彼女の場合は少々発症後時間が経って、さらにその間西洋医学を始め色々な事をやっていたためにこじれていました) ですから、いい姿勢と言う概念は一概に背骨が真っ直ぐである、とは言えないと思います。 野口体操の野口三千三先生が言われていたように、「今休んでいる筋肉だけが次の瞬間に使える。」と、看破されてますが、まさにその通りだろうと思います。 しかし、その筋肉が脱力した状態を支える脚の力は普段から鍛えていなければとても安定して生活はできないだろうとも思うのです。 私の太極拳の師匠も脚の筋肉が弱いから教えたくても教えられない、といつも怒られています。 脚のバランスのいい筋肉を鍛えるのが猫背脱却の道なのです。

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