育児と腱鞘炎・乳腺炎

 私の家内も育児中に腱鞘炎にかかりました。 この、育児中の腱鞘炎というのは、ただ重たい赤ちゃんを非力なお母さんが毎日抱っこをするから、と言う単純なお話だけではないのです。 以前にも妊娠・出産で書いたことがありますが、妊娠中は骨盤が開きますから、股関節も外転といい外に開く傾向が強くなります。 出産後また、元の状態に戻っていくのですが、一度大きく開いたわけですからその癖がしばらくは残るのだと思います。 
 そうすると、股関節の外転は骨盤を後ろに引っ張り猫背をつくります。 そして猫背になった背骨は肩を前肩にします。 前肩になると、肩関節は上半身のほとんどの筋肉と何らかの形で繋がっていますから、色々な筋肉が引っ張られた状態を作ってしまうのです。   さらに、授乳中は、胸も大きくなっていますから、その重量も前肩の状態に拍車をかけてしまいますし、夜中に何度も授乳するため、お母さんの座る姿勢もだんだん悪くなってしまうのです。
 これは、先ほど書きました股関節の開く癖そのものですが、授乳姿勢が、あぐらになりやすいのです。  また、歪みがあると、「横座り」さらに足首が外に開いてしまう「トンビ座り」にもなり易いのです。  話を最初の腱鞘炎に戻しますが、ですから手先、指先の問題でも股関節から根本的に考えていかないとなかなか治らないということですね。 ここでその問題の前肩の状態とは ①仰向けに寝た時に肩が床から浮き上がっている。 ②立った時に耳たぶと肩先の中心にずれがある。(耳たぶが前に出てる)と言うような状態です。 そして、さらに指に向かって次の関節である肘関節の下(指側)の内側などを押して痛いようなら、肩の筋肉の捻じれが肘まで影響してる状態ですから、その状態で赤ちゃんをだいたりすると、腕を曲げる屈筋がオーバーワークとなり、さらに小さい筋肉が限界まで引っ張られると、痛み、こわばり、動く範囲の制限などの症状が出てくるわけです。
 また、授乳中によく出る問題の乳腺炎も、やはり同じように前肩による筋肉の緊張が、乳腺を圧迫することにより起こっていると考えております。  身体はですから、部分で考えることなく、その場だけで考えることなく全体で考えてくれることを望んでいるのです。

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