肥満は骨格にも影響、そして・・・?

2024年10月18日

 西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【肥満】

 肥満!!

 恐ろしい響き~。

 私も、今年の暑さで運動量が減ったことと炭酸系の飲み物が好きなことが災いして体重増加傾向にあり、今月に入ってからたくさん歩いて食べ物に気を付けて減量に努めています。
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 さて、いわゆる肥満の定義としては一般的に、BMIが25以上と言われています。

 BMIの計算式は、BMI = 体重kg ÷ (身長m)2で計算しますが、計算が煩わしい方はこちらのサイトでは計算をしてくれますから時々確認してみるのもいいかも。
keisan

そして、なぜ肥満が良くないかと言えば成人病や重篤な疾患になるリスクが高まることは、皆さんご存じの通りです。

 肥満が引き金になる代表的な疾患は、糖尿病、高脂血症、高血圧、脂肪肝などがあげられています。

 しかし、そもそも脂肪自体がそれほど悪いものなのでしょうか?

 人類が地上に現れてから数百万年立つそうですが、その長い歴史の中では飢えとの戦いであったと推測されています。
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 そうですよね、虎やライオンのように鋭い爪や牙もなく、像のように大きくない体で、チーターのように早く走れるわけでもない人間が食料を通年通して得ることは本当に大変だったろうと思います。

 そして、その結果の飢え対策として余分な栄養を脂肪として体内に貯蔵できるようになったそうです。
 つまり、ほどほどであれば非常用エネルギーとして問題はなさそうに思います。

 そんな脂肪ですが、蓄積される場所により体への影響が違うと言います。 

 それは、1つは皮下脂肪型肥満、もう一つが内臓脂肪型肥満と分類されより悪影響が出るのが内臓脂肪型と言われています。

 実際、内臓脂肪型は脂肪肝を伴いやすく、動脈硬化を促す物質も放出しているそうですからやはり気を付けなくてはいけないですよね。

 そして、今回のお話の主題に入りますが、私はこの肥満の問題点をもう一つ考えています。

 それは、肥満による骨格への影響です。

 人間の体は、本当に素晴らしい機能を持っていますが、重力による影響に対してもオートマティックにバランスを回復する機能があります。

 つまり・・・・
                         脚の筋肉のアンバランス
                              ↓ 
                        股関節角度の転移・骨盤の転移
                              ↓ 
                        脊柱の前弯・後弯、左右の側弯
                              ↓
                           体の重さの偏り
                              ↓
                     重さのバランスをとるために2次的に体が更に歪む

 こうしたメカニズムが自動的に働くのです。

 筋肉と骨はつながっていますから、骨の歪みは筋肉の緊張を呼び、筋肉の緊張は骨の転移を呼び込むという相関関係にありますから、少しの歪みは放置すればだんだんとその影響が広がっていきます。

 すると、筋肉の緊張により神経を圧迫して、まず痛みやしびれが現れ、次いで内臓や各器官の機能不全が起こります。
 また、血管の圧迫により冷え、むくみから始まり、やはり機能不全が引き起こされます。

 この基本的なメカニズムにおいて、肥満も重要な要因です。
 
 例えば、おなかが肥満して5キロのお肉が付いたとします。 

 そのプラス5キロを支えられる脚の筋肉があれば何の問題も起きませんが、脚が重さを支えられなければ体が前に倒れるように負荷が働きますから、バランスをとるためにお尻が後ろへ引けてきます。

 これは妊婦さんと同様で、妊娠中に腰痛が起きることが良くありますが、肥満によるお腹の重さの増量も同様に、体のバランス平衡メカニズムが働き骨格に大きな影響が出てしまいます。

 妊婦さんは出産すればおなかの重さからは解消されますが、肥満はその状態が長く続いてしまいますから、お尻が引けた状態は背中を固くし先に書いた神経圧迫、血管圧迫を引き起こし不調の原因となることが容易に想像できるのです。

 私の礒谷式力学療法の先生は、この肥満による骨格の歪みに関しては、股関節の矯正が出来ないとさえ言われます。

 なぜなら、肥満による骨格の狂いは言い換えれば、脚の筋肉が体重を支え切れていない!!という事だから股関節矯正を行ってもすぐに元に戻ってしまうから意味がない、と言われるのです。

 つまり、いくら肥満してもそれを支えるだけの脚力があれば重さのバランスは大きくは狂いませんが、脚の筋肉が弱いから体がバランスをとるために骨格を歪めてバランスを回復させようと働いてくれているわけですから、もし肥満により骨格の歪みが生じているなら減量するか、脚の筋肉をバランスよく鍛えるか2つに1つの選択になるのです。

 もちろん、その両方に取り組むのが理想なので初めに書きました私の場合はたくさん歩いて脚を鍛えつつ食べ物を減らす努力をしている最中です。

 年齢を重ねると本当に代謝が落ちて食べるものもそれほど多くないのに痩せないですよね~。
 でも、あきらめてしまうと成人病のリスクが高まるのですから、何としても大きく体が歪まない程度に収めとかないと、ですね。

      股関節を臨床から科学的に解明する礒谷式力学療法×CS60の整体院  杉並区・西荻窪  鴨下療法所
                       杉並区松庵3‐35‐21  03-5938-7713

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