歩くとふくらはぎが疲れませんか?

2025年06月03日

  西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【ふくらはぎ】

 私が朝晩自転車で通り抜ける公園でも多くの方がウォーキングに精を出されています。

 脚力を弱らせないために頑張って歩くのはとても良いことなのですが・・・。

 歩き方を気を付けないと、かえって体にマイナスになることもあるということは再三書いてきましたが、今回はその中でもウォーキングを頑張っている方からお聞きする「歩くとふくらはぎが疲れる」、「ふくらはぎが痛む」というお悩みにお答えいたします。

 結論から言ってしまうと、ふくらはぎに負担を掛けない歩き方、それは正しい歩き方をすれば解消します。

 では、なぜ歩き方がそれほど大事なのかを考えていきます。

 まず、体の骨格、骨を支えているのは筋肉と靭帯です。

 このうち靭帯は骨がずれないように抑えてくれているパーツで、筋肉に付随して緊張は起こしますが自らは動かないので、考えなくてはいけないのは筋肉です。

 腕や足を動かす筋肉は拮抗筋と言い伸ばす筋肉と曲げる筋肉という具合にその働きの裏表の様にペアになっているのですが、この拮抗関係が崩れると骨が強い筋肉に引っ張れてしまう、それが体の歪み、姿勢の崩れなのです。

 その代表例が『猫背』です。

 ↓太ももの外側の筋肉が内側の筋肉より強い状態だと、外側の筋肉はお尻についているために骨盤が後傾してしまいます。

骨盤後傾 猫背 姿勢矯正 整体 西荻窪 

 ↓すると、体の前後の重さのバランスを取るために、頭部や肩が前に出てきて猫背の完成です。
猫背 転倒 姿勢矯正 西荻窪

 このように猫背で目線が下に向いて歩いていれば、骨盤も動かないためにますます太ももの外側の筋肉しか使わなくなり、反対に内ももの筋肉は全く使わないので、猫背はどんどん悪化してしまいます。

 写真でもわかるように猫背は体の後ろに重さの比重が高いので、その重さは歩く時にはブレーキのように働きます。

 そこで、楽に歩けるように上半身を前に曲げる姿勢で歩いてしまうようになります。

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 ↑この方はシルバーカーを使われているのですが、やはり上の説明と同様に上半身を前に曲げていますよね。シルバーカーを押すという必要性異常に体を曲げているのは、こうしないと歩けないような姿勢の状態になっているのです。

 

この方の様に上半身が前に曲がっていて前に負荷がかかっていても、シルバーカーや杖を持っていれば、それらをブレーキに使うことによりふくらはぎの負担は減るのですが、そうした補助具を持っていなければ前にかかる勢いのを止めるブレーキの働きをするふくらはぎの筋肉に常に負荷がかかっている、この状態こそがふくらはぎの疲れ、痛みの原因なのです。

 ここがポイントです!
 前重心になるからふくらはぎが疲れたり痛んだりするのです。

 この状態をイメージしやすい例は、ハイヒールですから、繰り返しになりますがもう一度説明をすると。

 ハイヒールを履き、かかとを上げると体重が前にかかりますよね、するとふくらはぎに負担がかかる。

 これがふくらはぎの疲れの原因。

 ですから、まず歩いている時の靴を確認しましょう。

 まさかハイヒールでウォーキングしている方はいないと思いますが、スニーカーなどでも同様です。

 O脚になると後ろ重心になっているのですから、踵がある方があるきやすく感じるので、ついつい踵の高めのスニーカーなどを選んでしまいます。

 そういう方は、逆に底が平らな靴は履きにくいと感じるかもしれません。

 しかし、ふくらはぎの筋肉は体液を上半身に送り返すための大事な働きを担っていますから、ふくらはぎが緊張している状態は体にも良くありません。

 特に筋肉が弱くなっている方にとっては、踵がつま先より2センチ高ければ、私はハイヒールと呼びやめてください、とお伝えしています。

 ウォーキングの時の靴はなるべくフラット、かつ薄いものを選んでください。

 底の厚いものも、仮に上の写真の方ぐらい上半身が前傾していればつま先側に体重がかかりますよね。
 そして底が柔らかければ、前側が潰れて結局ハイヒール状になってしまうのです。

 ですから、私はベアフットの靴のような、なるべく底が薄くて平らなものをお選びくださいとお伝えしています。
 なれないと、こうした靴は脚底の痛みやひざの負担を感じることもありますが、それは歩き方出直していくべきものなのです。

 靴を選んだら、いよいよ歩き方の問題です。

 まず目線を上げましょう。

 上半身が前に傾いている視線が下がり前荷重が強くなり、ふくらはぎに負担がかかります。

 まず、歩く前にさっと足元の状況を把握し目線は20~30メートル先を見る感じです。

 そして、前に上半身を曲げないように体重がかかとの方にかかるように立ち、その状態を変えないように骨盤から動かすように歩き始めます。

 歩幅はあまり大股にならないように、足先はまっすぐです。

 足先が開いていると脛全体が捻じれた状態になっているためにふくらはぎんも緊張が起こります。

 また、筋力が弱くて足先が開いている方は、脛の前側の筋肉も緊張していて歩くとその場所が疲れると思います。

 この辺のことは、以前のブログ記事も是非お読みください。

 『進化の歴史から見る、正しい歩き方。』
 
 『股関節が整う正しい歩き方とは?』

 
 『悪い歩き方は病気を作る!』 など

 今回は特にふくらはぎが疲れる、痛いの原因と解決に関してですから特に考えなくてはいけないのが重心の問題なので、イメージとして。

 女王様になってください!!

 お城のバルコニーで優雅に気品にあふれて下々のものに微笑んで手を振っている女王様!

 そんなイメージです。

 女王様は、決してトットっと慌てるような歩き方はしないですよね。

 ゆったりと重心を後ろから前へ移動させてください。

 ついでに女王様のように軽く微笑むというのも併せて習慣にすると幸せホルモンも出て健康に最高ですね。

 季節により移り替わる木々の状態や風景を楽しんで、ゆったりとした深い呼吸で女王様歩き。

 是非、試してみてください。

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