股関節・骨盤矯正で正しい姿勢と快適な歩行 礒谷療法×CS60の整体院 鴨下療法所 杉並区・西荻窪駅から徒歩3分
2024年08月19日
西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【呼吸】
呼吸法と言えば、本当に色々な種類のものがあります。
という事は、やはり呼吸が大切だと多くの人が考えている証拠ですよね。
私も、昔から呼吸に関しては興味を持ち自分でも様々な呼吸法は試してきました。
修験道の開祖、役行者が伝えたというもの、ヨガ、整体の先生が言うもの。
数年前にはドイツの友人から塩谷信男先生を教えていただき(ドイツの方から日本人を(´;ω;`))、何冊か本を読みました。
↑いつも色々とドイツの情報などを教えてくれるイエンツ先生
先生は、アルツハイマー、認知症、ガンも酸欠が大きな原因であると言われて『正心調息法』という方法を提唱されていらっしゃいますが、正しい呼吸に先立ち正しい姿勢というものが非常に大切だと言われているので、我が意を得たりと思いました。
と言いますのは、私の太極拳の先生は「もちろん呼吸は大切だが、体が出来ていないのに呼吸も何もあったものではない。まずは体つくりに専念しなさい」とおしえてくださいましたが、私の行う礒谷式力学療法でも同じことが言えると思っていますが、これは日常的に股関節を矯正後には、脊柱が正常な生理弯曲を回復すると知らず知らずのうちに呼吸が深くなっているからです。
そして、今年は「西野式呼吸法」の本を読む機会がありました。
もちろん、西野先生のお名前は昔から存じ上げていますし、テレビで何人もの人が先生を押してもびくともしないというような映像を見た記憶もかすかにあります。
しかし、何となく御縁が無く今まで来ましたが、数年前にご来所くださいましたスイスの医師Timurさんのご紹介で当所の整体術を学びに来てくださいましたイブさんはお二人とも、西野式呼吸法のインストラクター(呼称はよくわかりませんが)で、その素晴らしさを語られて、特に『宙遊』という言葉に興味を持ち、本を読んでみることにしました。
↑左、スイス人医師Timurさん 右は当所で免許を取られたイブさん
選んだのは「西野式呼吸法」(西野皓三著 講談社刊)です。
先生の経歴や実績からスタートして呼吸の大切さ、そのやり方まで書かれたいい本でした。
私が、この本の中で特に注目したのは「足芯」という概念です。
簡単に言うと足の裏から息を吸うイメージを持つという事のようですが、その概念誕生のお話の中でダンサーの方々の実話が紹介されていましたので、抜粋してご紹介いたします。
まず、世界的に有名なバレリーナのアンナ・パブロアさんはが、シェール・レ・ポワン(つま先立ち)の秘訣を聞かれたときに「息を足の先から吸って徐々に吸い上げ、肩から手の先に息をスーッと流すようにすると身体が浮いたようになり、いつまでも好きなポーズを取っていられる」と言われたそうです。
また、フラメンコは世界で最も豊かな民族舞踊といわれといわれるが、フラメンコ・アーティストたちが必ず語るものに『ドゥ・エンデ』がある。ドゥ・エンデとは、芸術家にとっての生命である霊感のようなものを意味する。詩人ロルクによると、それは「足の裏から身体の中を通り登ってくる。この地霊は黒い色をしているが悪魔ではなく、芸術家の創造への真の闘いを鼓舞する力である」という。
アントニオ・ガデスはドゥ・エンデについて「ものごとには、例えば神とか天使であるとかのように言葉で説明できないものがある。あえて言うなら私の活動がここから始まり、ここまで行った。そのすべてがドゥ・エンデだとしか言いようがないでしょう」と語った。
↑二つの引用は、「西野式呼吸法」(西野皓三著 講談社刊)から
↑アントニオ・ガデスさん、たまたま患者様がご本人が来日の時に衣装の着付けをされていらっしゃったそうで、本当にスッとしてカッコよかったそうです。
この様な足から息やエネルギーが入ってくるというのが西野さんご自身のバレエ、武道、呼吸の実体験からくる感覚の裏付けにもなっているのですね。
私もこのようなお話に引かれるのは、太極拳の先生に詳細は語れませんが同様に足の裏から地の気を吸い上げて手で表現することを習っているからなのです。
腹式呼吸、逆複式呼吸、足裏呼吸、どれも実際にそこで呼吸はしていませんがイメージをすることで通常の呼吸と違う感覚や効果があるのは面白いですよね。
太極拳では6種類の力を使うと習っていますが、太極拳の場合この地の気と呼ぶものを勁(ケイ)として使うという事ではなかったかと記憶していますが、これはちょっと記憶違いでしたら、すいません。
私はバレエやフラメンコでの足裏云々は分かりませんが太極拳の場合でしたら、少しだけ理解していることがあります。
まず、体はリラックスしていることが基本ですが、上半身や股関節、足裏をリラックスさせるためには、それを支えるために太ももが強くなければ話が始まらない、という事です。
太極拳においては、その立ち方でまず「沈(ちん)」しろと言われます。
そこで、膝を緩めて体重を沈めると、股関節が硬いから緩めろと言われます。
股関節を緩めると脚がきついので、上半身を前方に傾けるようにすると、立身中正、上半身は真っすぐにしろと言われます。
上半身もきつくなるので、筋肉が緊張しますが、それを緩めろと言われます。
という具合に、様々な注意点を必死に修正しながら練習を繰り返しますが、とにかく足の裏から吸い上げるためには脚が強くなくては話にならない、と感じます。
(残念ながら、足の裏から伝わる力に関しては私は会得、体感することは出来ませんでした)
そして、脚を鍛える、それもバランスよく鍛える必要性というのは、まさに礒谷式力学療法で言う健康である=良い姿勢である、という事に他ならないと思うのですが、ここで初めに紹介した塩谷先生の呼吸法ともつながってきますし、西野式呼吸法を習っている先生が当所をお尋ねくださる意味でもあるのではないかと考える次第です。
そして、足の裏から呼吸をするというイメージで何を喚起するかと感じてみると、やはり『姿勢を下から頭頂に向かい真っすぐにさせる感じ』だとかなじるのですが、これも結局姿勢を良くすること、そのものですよね。
足の裏の意識は、まだまだ自分で実践、研究しないと分かりませんが、今回西野先生のご本を読んで、改めて呼吸を意識する必要性を感じましたので、本で学んだことを実践してみようと考えています。
特に呼吸法として毎日練習するというほどで反くても、一日に何回か深呼吸をするぐらいでも、やらないよりかは効果があると思いますし、良い姿勢の習慣は、それこそ毎日繰り返し習慣にするしかないので、少しづつ意識してみるのはどうでしょうか?
正しい呼吸を行える良い姿勢を作れる礒谷式力学療法×CS60の整体院 杉並区・西荻窪 鴨下療法所
杉並区松庵3ー35-21 03-5938-7713